ママのためのぷち心理学
「きみの話はわかりにくいんだよ」と夫に言われたことはありませんか? 「ちゃんと話しているのに、なによ!」と憤慨する前に、少し冷静になって、自分自身の話し方をふり返ってみましょう。たとえば、あなたは、帰宅したばかりの夫に、うっかり次のように話しかけることはありませんか?
「ねえ、ジュンくんママとエリちゃんママはOKだけど、ヒロくんママとミユちゃんママは、その日はダメみたい。日曜のプラン、無理かも。」
これでは、いきなり言われた夫が戸惑うのも無理はありません。もちろん、あなたの頭の中では、話はきちんとつながっています。以前何度も夫に話した、5家族そろっての、今度の日曜日の親睦バーベキューパーティーのプランを4人のママたちに打診してみたところ、都合の合わない人たちがいて、実現が難しくなってしまったことを、夫に報告しなければと考えたわけですから。
「そうか、それは残念だね」という夫の返事を期待していたあなたは、「えっ? いったい何の話か、ちっともわからないよ」という言葉を聞いて、「なんだ、夫はあまり関心がなかったんだ」と、がっかりするかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。ずっとバーベキューパーティーのことを考えていたあなたと違って、夫の頭の中は、明日の仕事の段取りや電車の中で読んでいた小説、今夜のサッカー中継のことなどでいっぱいかもしれないのです。
そんな夫の意識をまず、バーベキューパーティーに向けさせる必要があります。そこで、次のように話してみてはいかがでしょう。
「ねえ、今度の日曜日のバーベキューパーティーのプランだけど、残念ながら実現は難しいみたい。なぜかって言うと、うち以外の4軒のうち2軒のお宅が、都合がつかないんですって。」
まず、何の話かを先に告げ、次に結論を述べて、それから理由を話すと、聴き手の頭の中で話がすっきり整理できます。話の細かい部分は、最初は出さない方がわかりやすいでしょう。たとえば、都合がつかないのはどのお宅かなど。
あなたの話に夫がきちんと向き合ってくれるよう、ほんの少し気を配ってみましょう。話の組み立てを工夫するだけで、見違えるほどわかりやすくなりますよ。
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