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なぜウソをつくの?

ママのためのぷち心理学

(2010年 春号 掲載)

「あら?ここに置いてあったお菓子どうしたの?」と聞くママに「お兄ちゃんが食べた」と答える3歳児。「ウソでしょ!お兄ちゃん、まだ学校から帰ってないんだから」と、すぐにウソがばれてしまいます。子どもは、なぜこんな単純なウソをつくのでしょう? そもそもウソとわかって言っているのでしょうか?

心理学者のストリチャーツたちは、小さな子どもにもわかる人形劇を使って人形のセリフを聞かせ、子どもたちがどんな場合に「人形がウソを言った」と判断するのかを調べました。すると、3歳児には、そもそもウソかどうかの判断が難しく、ウソと本当の区別がつきにくいようでした。

個人差はありますが、幼児にはまだ、現実と非現実の区別ができないことが多いのです。そのため、自分の想像や願望を本当にあったことだと思い違いをすることがあります(おもちゃを勝手にとって来たのに、「○○ちゃんがくれたの」など)。また、記憶力が未熟なために記憶違い(本当は明日なのに「○○ちゃんが今日遊べるって言った」など)も少なくありません。さらに、3歳頃からの自我の芽ばえにともない、なんでも否定したくなること(「眠いでしょ?」に対して「眠くない!」など)もあるようです。

一方、年齢が上がるにつれて、意図的なウソもつくようになります。たとえば、「オシッコないの?」と何度もママに聞かれたのに、遊びを中断したくなくて「ない!」と言い張っているうちにお漏らしをしてしまいます。でも、叱られたくないので、今度はお漏らしを隠そうとウソをついたりします。叱られることを恐れて子どもがウソをつく場合は、強く責めないことが大切です。そうでないと、知恵がつくにしたがい、子どもは次第に巧妙なウソをつくようになってしまうかもしれません。

自分の失敗を隠そうとするウソの場合には、ウソの背景にある子どもの気持ちを受けとめたうえで、やさしく注意したいものです。たとえば、「ママに叱られると思ったのね。でも、ウソはだめ。正直に言ったら、ママは叱らないよ」という具合に。

 

三宮真智子先生

大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。“どうすれば本当に賢くなれるか”というテーマで、コミュニケーションと思考の関連についての研究に取り組んでいる。一般向けの著書として、『メタ認知:あなたの頭はもっとよくなる』(中公新書ラクレ)などがある。専門は、認知心理学、教育心理学。

三宮真智子

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