ママのためのぷち心理学
きょうだいって、いいな。仲よくしたり、けんかしたりしながら、ともに成長していけるから…って思っていたのに、なに、このすさまじいきょうだいげんかは!? しかも、(大人から見れば)ささいな理由で、毎日毎日。
こんなふうに嘆くママたちは、けっして少くありません。特に、ふたりともまだ幼く、年齢が近い場合には、上の子は手加減してくれませんので、下の子が激しく泣かされることになります。そこで、ついつい「お兄ちゃん(お姉ちゃん)のくせに、何するのよ!」と、上の子をきつく叱りがちです。でも、叱りっぱなしは、だめ。悪くすると、上の子がいじけたり、下の子にさらにひどく暴力をふるう結果になります。では、どうすればいいのでしょう?
まず、いつもけんかのきっかけとなる原因があるのなら、それをなくすことです。たとえば、お菓子は最初から分けて渡す。おもちゃは2人分用意するか、あるいは、粘土や空き箱・新聞紙などの素材をたくさん用意して遊ばせる(これは創造力を育てるのでお勧めです)など、取り合いにならないよう工夫する。
そして、下の子が寝た後などに、上の子を思い切り可愛がってあげることです。年の近いきょうだいでは、下の子が生まれたことで、上の子はいろいろと我慢したり、愛情不足になっていたりするものです。ですから、これを補うくらいの可愛がり方が必要でしょう。上の子をだっこして、「○○ちゃんは、本当は優しい子ね。ママは、○○ちゃんが大好きよ」などとささやきかけるのは効果的です。
もちろん、ママだけでなく、パパやおじいちゃん、おばあちゃんがこの役割を果たしてもいいのです。これを繰り返すことで、「自分は大切にされている」と安心できる上に、「自分は優しい子なんだ」という自己認知が形成されます。その結果、「自分は優しい子だから、弟(妹)にも優しくしてあげよう」という気持ちが芽生えてきますよ。
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