ママのためのぷち心理学
少し前まで素直ないい子だったのに、最近なんだか扱いにくいわね。何かにつけ「イヤ!」という言葉を連発するの。着替えをいやがったり、ダメと言われたことをわざとやってみたり。これって、いわゆるプチ反抗期なの?
こんなふうに感じているお母さんも多いのでは?1歳を過ぎ2歳に近づくと、自己主張が現れてきます。その背景には、自我の芽生えがあるのです。
小さい頃にはお母さんとの一体感から、なんでも言う通りにするのですが、自我が芽生えると、自分自身の意思や感情がはっきりしてきます。たとえば、「私はこうしたい(したくない)」「僕はこれが好き(嫌い)」など。でも、まだまだこれらを上手に伝えることはできません。そのため自分でも苛立ち、大声を上げたり、時には相手をたたいたりかみついたり。
お母さんが戸惑うのも無理はありませんが、これは順調に発達を遂げている証拠です。そもそも、自分がどうしたいのか、どう感じているのかを相手にきちんと伝えることは、とても大切なことです。伝えたいこと、主張したいことができてくるというのは、むしろ歓迎すべきことです。この機会をとらえて、コミュニケーションのお手本を見せてあげましょう。
「今、遊んでいるから、お着替えは後にしたいのね」「こっちのお洋服がいいのね」といった具合に、なるべく子どもの気持ちを代わりに言葉で表現してあげるといいですね。もちろん、何でも言うなりになるのではなく、子どもの気持ちを受け止めた上で、ダメなことはダメと禁止します。その場合にも、できれば同じ目の高さで子どもの目を見ながら、「あぶないからね」「かみつかれたら、痛いでしょう」などと説明してあげましょう。子どもの肩や腕に手を置きながら話すと、さらにいいですね。
まだ言葉の意味が十分に理解できていなくても、きちんと説明してあげることによって、自分の考えや気持ちを言葉で表現する方法を少しずつ覚えていくことでしょう。
Copyright © 2011 Mikihouse child & family research and marketing institute inc. All rights reserved.
この記事にコメントしよう