ママのためのぷち心理学
2人目のお子さんができて嬉しい反面、悩みもふえたと感じているお母さんが多いようです。中でも相談が多く寄せられるのは、「上の子が下の子をいじめる」「上の子が急に反抗的になった」「上の子が赤ちゃん返りをする(心理学では、「退行」と呼びます)」といった具合に、上のお子さんに関する問題です。1人目の出産時には「はじめてだから」と、とかく周囲も気づかってくれ、理解やサポートも得られやすいのですが、2人目ともなれば「ベテランママ」とみなされて、案外まわりの助けが得られにくいことも。そんな中で、少し大きくなった上の子までが手を焼かせるのでは、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なのにどうして?」とお母さんがイライラしてしまうのは無理もありません。
では、上の子の心理はどうなのでしょうか。一般には、これまで一身に親の注目と愛情を集めてきた状況が、下の子の登場によってガラリと変わるわけです。これは、子どもにとって、大きな不安や不満となります。そこで、子どもなりに考え、抵抗を試みるのです。「私がかまってもらえないのは赤ちゃんのせいだ」「ママを困らせたら僕のことを見てくれる」「また赤ちゃんみたいになればかわいがってもらえる」といった具合に。
こうした欲求不満の心理を、まず理解してあげましょう。要は、「ママの愛情を赤ちゃんにとられてしまう!」という幼い心の危機なのです。
「そんなはず、ないじゃない」と否定するだけでは不十分です。上のお子さんへの愛情を、はっきりとわかるように、「○○ちゃん、大好きよ」といった言葉で、態度で、行動で、十分に示すことによって、心を満たしてあげましょう。また、お父さんが上のお子さんをしっかり受け止めてあげることも効果的ですね。
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