FP福耳先生の家計見直し
医療保険というと、日本では「入院1日○○円」というものが主流です。ただこの医療保険は、保険会社の給付金の支払い率が下がっています。なぜそういった状況になったかというと、入院が短期化しているからです。
入院の短期化の大きな理由としては2点あります。1つは国の医療費抑制の施策のためです。診療報酬の制度が、長期入院になると点数が低くなる仕組みになっているため、病院側からすれば、長期間入院させずに退院させるほうが医療費の負担が少ない状況になっています。
2つめは医療技術の進歩です。 早期発見できる技術(早期発見できれば、治療も軽く済ませることができる)、体の負担が少ない手術や治療の技術(体の負担が小さいため回復が早い)などが、入院期間の短期化につながっています。
この「入院1日○○円」という医療保険は、入院期間が長くなると給付金も多くなる仕組みになるので、逆に入院が短期化している今日は、そこまで給付金はもらえないということになります。現在の病院のシステムや医学の進歩を考えると、「入院1日○○円」の医療保険は合っていないかもしれません。
逆に、今の傾向は大病(がんや成人病系)を中心に「入院の有無や長短によらず、まとまった資金が出る」もしくは「入院の有無や長短によらず、毎年お金が受け取れる」というタイプのものがあります。入院の有無や入院期間に関わらず、お金が受け取れるのはうれしいですよね。
入院の有無や長短によらないものであれば、たとえば、最近のがん治療のように、「入院1週間、その後通院での抗がん剤治療5年間」のような入院自体よりも退院後に多くのお金がかかってしまうような場合でも加入されたママ・パパにとっては役に立つ保険になります。
保険も時代に合わせて進化していますので、自分の保険も時代遅れにならないように、その時代の制度や傾向にあった見直しをしていきましょう!
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