FP福耳先生の家計見直し
こんにちは!
もう街はクリスマスの準備が始まっていますよ!1年が経つのは本当に早いですね。
今回は、新年を前に「保険の見直し」についてお話ししたいと思います。
見直しのためのコツやポイントを紹介します。
さて、今回のテーマは「保険の見直しについて」です。「保険の見直し」とよく耳にしますよね。でも、本当の「見直し」とはどういうことだと思いますか?
「保険の見直し」というと、何となく「毎月の保険料を安くする」ということとイコールのように思われがちですが、本当は違うのです。保険に限らず、お金や金融商品の計画は、その人・その家族の未来の人生計画(ライフプラン)に大きく関わってきます。
たとえば、お子さまに関わる費用で考えてみましょう。お子さまが2人いて共働きの夫婦や、お子さまが2人いてママは専業主婦という夫婦など、ママ・パパの収入によってお子さまにかけられる費用は違いますよね。全く同じ家族構成(たとえば、ママ・パパ・お子さま2人)だとしても、お子さまを「私立の中高一貫の学校に通わせて、大学・大学院も行かせて、留学も させたい!」という家族と「公立の学校で、高校まで卒業させれば親としての責任は果たした」と考える家族とでは教育費のかかり方が全く違います。
当然、かかるお金が違えば、お金の貯め方・使い方も全然違ってきます。保険も同じです。将来かかるお金が違えば、万が一のときの備え方も違ってくるのです。
ですから、全く同じ家族構成のAさん、Bさん、Cさんがいたとしても、収入も違い、お金に対する考え方も違い、ライフプランの違いがある以上、Aさん、Bさん、Cさんそれぞれに合っている保険は異なってくるわけです。
また、新入社員時代、まだ独身のときに加入した保険は、結婚をしたり、子どもが生まれたり、住まいを買ったり…という生活の変化の中で自分に合わなくなっている可能性が高いわけです。ライフプランも変化していて、家族への責任が変化しているのに、保険が昔からのままでよい訳はないですよね。
だから、自分の生活環境・家族環境の変化に合わせて保険を見直しするのです。そう考えれば「保険の見直しをする」=「安くなる」ではないことがわかりますよね。いくら安い保険だったとしても、それが自分に合っていなければムダな出費です。
たとえば、洋服を買うときのことを考えてみてください。身長170 センチの大人のあなたが、いくら安いからといって身長100 センチの幼児向けの洋服を自分用に買わないでしょう。自分に合った服を選ぼうとすると、体型の変化や着心地、デザインの好き嫌いなどで違うサイズやオーダーメイドしなければならず、値段が上がることもありますよね。
つまり、保険の見直しは「家族のライフプランの体型にあったものに着替えること」なのです。
では、保険の「自分に合っている、合っていない」とはどういうことでしょう?洋服であれば、「試着してみたらウエストがキツい」とか「デザインが気に入らない」とか目に見えるのですぐにわかりますよね。でも、保険って目に見えないものなので分かりにくいです。そして、万が一のことが起こったときに初めて「この保険では足りなかった!」と気がつくわけです。それも、足りないことで困るのはご自身よりも、ご自身の家族だったりするのです。だからこそ、保険の見直しの際には万が一のことが起こってしまったときのことをしっかり考えなければならないのです。
少し言い方がきつくなってしまいますが、保険を考えるときには、「人は必ず死を迎えるものだ」という前提をしっかり認識してください。そして、その「死」はいつ来るか分からないということも意識しておく必要があります。
実は先日、私自身も脳こうそくで入院しました。非常に軽度だったので、すぐ退院でき、今は普通に仕事もできていますが、「案外、死は身近なところにあるな」と思いました。そして、同時に「自分が亡くなったり、半身不随などの障害が起こったときに、自分の妻と2人の子どもはどうなるだろう」ということをものすごく真剣に考えました。
私はこういう状態になってしまったので、健康状態の面ではもう保険の見直しや、新たに加入もできません。後悔の念が強くなってしまいますが、「もっと保険に入っておけばよかった!」と思います。
だからこそ、皆さんには「仮にママやパパがガンや脳こうそくになったとしたら…」とイメージを膨らませて真剣に考えてみてほしいのです。
保険は「ディフェンス(防衛・守備)」です。ディフェンスがガッチリ固まると、積極的に攻めていくことができます。「保険はコストだ! 安いにこしたことはない!」と言うお客さまも多いのですが、保険料だけをみるのではなく自分に必要な保険選びをすることは、私は力強く前進するために大事だと思います。
ぜひ、自分とご家族がより積極的に前へ進んでいけるように、きちんと保険を考えて活用してくださいね。
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