FP福耳先生の家計見直し
お子さまが生まれたママ・パパがまず最初に考える「教育資金の準備法」のもっともポピュラーなものが、この「学資保険」です。ポピュラーな保険だからこそしっかり知っておきましょう。
ある調査では0歳児を持つ親の約70%以上が学資保険を検討するそうです。では、学資保険がなぜそんなに人気なのでしょうか?
実は「ママ・パパの親、つまりじ〜じ・ば〜ばが娘、息子であるママ・パパの学資保険に加入していたから」です。自分の親が自分に対してしてくれていたことを、自分が自分の子どもにしてあげる…ということなのです。
その「学資保険」、保険会社によっては「子ども保険」や「学費積立保険プラン」などいろいろな名前がありますが、要は「お金が貯まる保険」です。
貯まったお金が支払われるタイミングが、「10年」とか「60歳」とかではなく、お子さまの進学する年齢に合わせて設定されています。ただ、それぞれの保険で、お金の貯まり方に差があります。大まかに分けて「支払った合計金額が受け取れる金額より少ない」と「支払った合計金額が受け取れる金額より多い」の2つです。つまり、払った額よりも減ってしまうもの【タイプ1】と、増えて返ってくるもの【タイプ2】があるわけです。違いの原因は、商品の内容にあります。
【タイプ1】は、貯蓄性だけではなく、保障の機能がついている場合が多数見受けられます。
たとえば、「お子さまの入院の保障」や「契約者(=ママやパパ)が亡くなったときは育英費用が保険金として支払われる」などです。もし、そのような保障機能も兼ねておきたいのであれば【タイプ1】が有効な選択肢となります。
一方、【タイプ2】は、完全に貯蓄性重視のタイプです。そのため、【タイプ1】のような保障の機能はかなり少なく絞られています。【タイプ2】の貯蓄性重視の学資保険は、「返戻率」がキーワードになってきます。「払い込んだ総支払い額に対してどのくらい増えて受け取れるか」の割合(%)です。
ただし、「返戻率の高い学資保険が良い」とは必ずしも言い切れません。お子さまの周りの状況を考え、何を優先するべきか考えることが必要になります。
ひとつの保険を考えることで、他の保険を見直すきっかけになることがあります。
「学資保険を考える」=「子どもが生まれた」=「親としての責任が大きくなる」=「生命保険を考える時期」ということで、学資保険だけでなく生命保険の見直しを考えることもあるかもしれません。保険は息の長い商品であるだけに、保険会社の経営健全性や、セールスマン・セールスウーマン、保険ショップスタッフの説明などいろいろな保険を知る機会があるなかで、保障の内容や各社の保険の特徴をしっかり調べて考えることが大切です。
また知識があることで、ママ・パパが自分自身で保険を見直すいいタイミングだとわかることもあります。家計を含め家庭の状況やお子さまの将来のことを考えて、ママ・パパでゆっくり話し合ってみてはいかがでしょうか?
学資保険をきっかけに保険に興味を持って、さまざまな保険の特徴を知ることで家族に合った保険選びをしてください。
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