FP福耳先生の家計見直し
ぽかぽか陽気の春ですね! 何か新しいことを始めたくなる季節!
読者のママ・パパの中でも「家計のことをキチンと考えなければ…」と感じている方、ぜひ、家計のチェックをしてみませんか?
私も毎日、いろいろなお客さまからご相談をいただくわけですが、その中で「家計簿診断をしてください」「ウチの家計は他の家族(または平均的な家族)と比べてどうなのでしょうか?」ということを聞かれることがよくあります。
なかなか他の家族の家計のやりくり・家計簿をのぞき見ることはできないですし、「ウチは食費がかかりすぎているのではないか…?」「他の家はもっと子どもにお金をかけているのかしら…?」と気になるママ・パパもきっと多いことでしょう。そこで今回は、「家計簿」について一緒に考えてみようと思います。
●1ヵ月の家計を比較してみよう!
あなたの家計は私のお客さまの平均値と比較してみて、どうでしたか?
平均よりも多かった項目、少なかった項目があると思います。でも、「少なかったら良い」とか「多いからダメ」といった評価はしないでくださいね。なぜなら、この平均値は決して「理想の家計のバランス」ではありません! 各々の家族に個性があるわけですから、この平均値とズレるのは当然です!
では、何を考えていただきたいか…? 多かった項目、少なかった項目それぞれについて、「うちはなぜこの項目が多い(少ない)のだろう?」と理由を考えていただきたいのです。
上の食費の例で言えば、「お子さまの成長を考えて食材にこだわる」という前向きな家族のことを考えた正当な理由があるので、「良性」だと思います。このように、家族としてのキチンとした考えや将来のプランがあっての「多め」「少なめ」は問題ないのです。
逆に、“特に考えがない”、“目先のこと、自分のことを中心にしている(サボりたい、趣味のため)”などの理由の「多め」「少なめ」には問題が潜んでいて、「悪性」の可能性が高いですね。「多め」であれば無駄づかいが潜んでいることになります。「少なめ」であれば「本来もっとお金を使うべきところに使われてない」という可能性があるわけです。
家計の「良性」「悪性」の見きわめは、できればママ・パパ一緒に考えていただきたいのです。理由は2点あります。
1点目は、この話をきっかけにして、夫婦でキチンと家族の将来をイメージし、家族の中で何を大事にするか(=お金をかける優先順位)を話し合って欲しいのです。また、ママの日々の頑張りやパパの努力が見える部分があればお互いに評価をして誉めてあげて欲しいのです。
2点目は、どうしても一人でやると、人間は弱いもので、都合の良い理由をつけて自分で納得してしまったりします。そうすると「悪性」の部分を見逃してしまう可能性があります。そのためにもママ・パパ2人でキチンとチェックしあうのも大事だと思います。
ママ・パパが自分たち家族の将来に思いを巡らせる時間。家計やお金を考える上でもとても重要です。日々の忙しさに追われてなかなかそういう時間を取れないかもしれませんが、ぜひ、ママ・パパで家計のことを語り合って「悪性」な部分を見つけだしてくださいね。
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