FP福耳先生の家計見直し
わが子が生まれたとき、赤ちゃんの小さな手のひらやあどけない寝顔を見ながら、「何があってもこの子を守っていくぞ。しっかり育てていくぞ!」そう心に誓ったママ・パパはたくさんいると思います。
その「何があっても守っていく」という気持ち、それこそが親の責任! そして「守る」といえば保険!!
今回は読者の方からよくいただく保険についての質問にお答えしたいと思います。
皆さんからの質問で一番多いのは「学資保険」や「子ども保険」など、お子さまに関わる保険のことです。
多くの保険会社や共済などでも「子ども」をターゲットにした保険がラインナップされています。選ぶにも何を基準にどう選んだらよいか迷いますよね。
でも、実は簡単! 学資保険・子ども保険に限らず生命保険は
●お金が貯まる保険
●お金が貯まらない保険
この2種類しかありません。すべての生命保険は、この「お金が貯まる保険」と「お金が貯まらない保険」の組み合わせとバリエーションでできあがっています。
「貯まる保険」は、キチンと組めば払った以上に貯まるので、お金を増やすことができます。逆に「貯まらない保険」は、「掛け捨て」とも言われ、お金が貯まらない代わりに安く保障が買えるのです。
つまり、ママ・パパが「何を目的に学資保険・子ども保険を契約するのか」によって選ぶ保険が違ってきます。
「子どもの教育費をしっかり貯めたい。少しでも増やしたい」ならば、貯蓄性を重視して学習以外の保障があまり付いていないものが合っています。逆に「子どもに何かあったときに保険金や給付金がしっかり出て欲しい」ということであれば、保障重視のものが合っていることになります。
どちらも欲しい人は貯蓄性の高い保険と保障重視の保険を、予算の範囲内で組み合わせればいいわけですね。
学資保険だけではなく、生命保険や医療保険、自動車保険など、「いろいろな保険を比較して、福耳先生のオススメを教えて!」というお便りも届きます。
この答えは、「保険は、人にオススメできる商品ではないんです。オススメの保険はその人その家族の考えや状況によって異なります」となります。
あえて言うならば…、会社を選ぶポイントは知っていたほうがいいと思います。保険会社は金融機関ですから「お客さんから預かったお金をいかに誠実にお客さんに返そう、払おうとしているか」ということに注目してみてはいかがでしょうか。
下に「保険会社を選ぶポイント」をまとめました。あくまで私の意見ですので、保険を選ぶ際に参考にしてください。
①「経営の健全性」
健全性が高いほどいいですが、保険会社の場合、20年や30年…、という長い付き合いになるので、1~2年ではなく「ここ10年以上継続的に健全性が高い」という点に注目しましょう。
②「予定利率」
お客さんから預かったお金をどのくらいの利率で運用するかは保険会社によって違います。予定利率が高い会社の方が「安い」「貯蓄性が高い」ので、お客様にとってメリットが多いのです。
③「TVのCM」
CM1本で数千万円の広告費、1日に何回も目にする場合は、数千万~数億円の広告費がかかっています。このお金、加入者の保険費からまかなっています。さらに有名タレントを起用していれば、数千万円のギャランティーも発生します。
④「医療保険・がん保険を前面に押し出している」
がん保険や医療保険は納品率が低く、利益率が高い商品です。つまり保険会社がもうかる商品であることを知っておきましょう。
最近、安い保険ということでかなり人気がありますよね。
まず、生命保険や医療保険については、クリック一つで契約できる簡単さが魅力的。その一方「すべての記載事項、約款や重要事項を自分で読み、理解し、完全に自己責任で契約します」を意味するため、完全に自己責任でやれる方にとっては選択肢の一つですが、「思っているほど安くない」というのが、私の意見です。
保険金や給付金の請求の際も、すべての手続き書類を取り寄せたり、医師の診断書も正確に書いてもらったりするのもすべて自己責任。
その結果、保険金・給付金が不払いになっても自己責任になってしまうのです。
特に生命保険金などは、実際に請求手続きをするのはご家族が多いため、ママやお子さまたちがきちんと請求できなければ、生命保険金は手元に届かないことになります。
インターネットで加入できる保険は、簡単な分、お金を受け取る時に手間取る可能性も高くなります。そのことを十分認識しておいてくださいね。
今年の震災時に非常用の懐中電灯やラジオの電池が切れていて困った方もいたのではないでしょうか?
保険も同じです。普段からキチンと考えて準備しておかないと、本当にいざというときに役に立ちません。
本当に自分に最適なプランを選んでみてください。
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