FP福耳先生の家計見直し
ちらほらと景気回復のニュースを耳にするようになった今日この頃。
今こそ将来に備えて、ご家族で貯金について話し合うチャンス!
今回は福耳先生と“賢いお金の貯め方”について考えてみましょう!!
皆さんは“貯金上手”ですか? それとも“貯金下手”だと思いますか? 私のところへ相談に来る人の中にも「貯金をしなければいけないのはわかっている。だけど、なかなか貯められない!」と嘆いている人が多くいます。
そこで皆さんに質問です!
例えば、あなたが貯金をするとしたら、どんなタイプでしょうか?
下の①~④の中から一つ選んでみてください。また、それを選んだ理由も一緒に考えてください。
①毎月の給料から家計の費用を使い、余ったお金を貯めていく
②貯金用の口座などを設け、使うお金と分けて貯めていく
③会社の財形や積立て預金など、半強制的に貯金できるような方法をとる
④貯金のことはあまり意識していない。なんとなく貯まっている
さて、いかがでしたか? もちろんこの問いには、どれが正解というのはありません。きちんと貯金ができているなら、自分に合った方法が一番です。
ちなみに、①~④を選ぶ人の傾向や特徴を下に示しておきます。自分に当てはまるのはどれか、チェックしてみてください。
①~④のタイプ以外にも、もっと別の工夫をしている人もいると思います。株や外貨などでお金を増やしている人もいるかもしれません。でも、「“自分に合った方法”がわからないから上手に貯まらない……」とお悩みの人も多いはず。そこで、今回はお金を貯めるコツをお教えしましょう!
お金を貯めるコツは“目標を決めること”“自分(と家族)をコントロールすること”。この2点を意識し、実行するだけで、お金の貯まり方は劇的に変化します。
まずは“目標を決めること”について。子どもの頃「あのオモチャを買いたいからお金を貯めよう」と思って貯金をしたことはありませんか? 学生のとき「あの洋服がほしいから」「旅行に行きたいから」と思って、いつもよりがんばってアルバイトしたことはありませんか? まさにその「オモチャを買いたい」「洋服がほしい」「旅行に行きたい」という目標があるから、お菓子をガマンしたり、アルバイトで残業をがんばったりできたわけです。ママ・パパになってもそれは同じこと。根底にあるのは“○○したい”という欲求を叶えることが目標です。
ただし、子どもや学生のときと違うのは“身近な自分の欲求”だけが目標ではなく、“遠い将来の家族のために叶えたい欲求”も目標になること。「子どもに良い教育を受けさせたい」「落ち着いて暮らせる住まいがほしい」などです。
逆に臨時収入があったとき、何も考えずに物を買ってしまい、後悔したことはありませんか? 目標が決まっていないお金は、目先の欲求に捉われ散財してしまいがち。「3年後に住まいを買いたい。頭金となる資金を300万円貯める!」「子どもが大学に行きたいといったときのため、15年後までに毎月1万円ずつ貯めるぞ!」「このお金は緊急のための貯金なので、使わない!」など、何のための貯金かをしっかりとイメージしてください。
次に“自分(と家族)をコントロールすること”。世間には誘惑も多く、いくら「5年後の住まい購入のために」と思って貯めていても、目先の欲求がちらつき、物欲や食欲を刺激してきます。この誘惑に負けてしまうと「ちょこちょこ何かを買ってしまい、お金が貯まらない」という状態に陥ってしまいます。
そこで必要なのが“自分のコントロール”です。自信がない人は、貯められるようにルールや仕組みを工夫してみてください。例えば “貯金用の銀行口座を別に用意する”という方法や“使うお金の財布(口座)”と“貯めるお金の財布(口座)”を分け、「普段の買い物など日常の生活費は“使うお金の財布(口座)”からしか支払わない」や「給料が出たら、毎月必ず○万円ずつ“貯めるお金の財布(口座)”に移す」「“貯めるお金の財布(口座)”のキャッシュカードは持ち歩かない」というルールを決め、貯金していく。こうすることで、“貯めるお金の財布(口座)”には毎月必ず貯金がされていきます。
もしくは“毎月、自動的に貯金がされる仕組みを活用する”という方法もあります。会社に財形貯蓄の制度がある場合「財形貯蓄に毎月○万円ずつ貯める」と申し込めば、給与から天引きされ、財形貯蓄にお金が貯まっていきます。学資保険や個人年金保険などを活用する場合、毎月決まった日に指定の銀行口座から保険料が引き落とされ、お金が貯まっていきます。こうすることで、自動的に貯金され、確実にお金が貯まります。
パパは趣味に散財……」など、ママ・パパが一人でがんばってもダメです。ママ・パパが二人で協力して一丸となり、取り組みましょう。二人に最適な方法やルール、仕組みで貯金に取り組んでくださいね。
貯金の“究極の目標”は何でしょう……? それは「生涯所得(平均で約2億円)を、20歳~亡くなるまでの間にバランス良く使っていくため」です。収入を得られる期間は20歳くらい~60歳くらいの間の約40年間、その間に稼ぐ約2億円を一生の間に、上手く使っていかなければなりません。寿命がわかっていれば、あらかじめ計算できるかもしれませんが、それは誰にもわかりませんし、“子どもの教育費がかかる・かからない時期”“住まいの費用がかかる・かからない時期”など、支出は一定ではありません。人生の時期によって“出費の多い・少ない時期”“収入の多い・少ない時期”の凸凹(でこぼこ)を調整する……。それが貯金です。家族との一生を見つめ、“貯めどき”や“出費の多い時期”を事前に見極めつつ、貯金ができるといいですね!
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