FP福耳先生の家計見直し
「保険っていろいろあってよくわからない…」「すすめられるまま営業の人にまかせきり…」、そんな方が多いのではないでしょうか?
とは言っても、月5,000円でも30年間払えば180万円の大きな買いものです!
何もわからないのに180万円もする物を買いますか?
そんな買いものにならないように、保険の最低限の基礎知識、一緒にチェックしてみましょう!
ひとことで言うと、生命保険は「人の命(生死)に関わる保険」、医療保険は「入院や手術を受けたときに関わる保険」、損害保険は「偶然の事故による損害に関わる保険」です。
生命保険は保険事故が発生したときに決められた金額が支払われる「定額給付」ですが、損害保険は偶然の事故によって生じた実際の損害額に応じて保険金が支払われる「実損払い」になります。
生命保険会社と損害保険会社のどちらでも扱っている「医療保険」や「がん保険」「傷害保険」(「第三分野の保険商品」と呼ばれている保険)は、扱っている会社が生命保険会社であっても損害保険会社であっても「定額給付」になっているものが一般的です。
生命保険を分解すると、どの保険も以下の3種類と医療保険の組み合わせとそのバリエーション(例えば「死亡だけではなく介護状態の場合でも給付を受けられる」など)に過ぎません。
終身保険
一生保障の生命保険です。貯蓄性があり、老後などの資金準備を兼ねることができます。
定期保険
「○年間」「○歳まで」という保険期間の間に万が一のことがあった場合、保障してくれる保険です。貯蓄性は低く、一般に「かけ捨て」と呼ばれています。
養老保険
満期があり、満期までの間に万が一のことがあったときは保険金が支払われます。満期を無事に迎えた場合は満期保険金を受け取ることができます。
皆さんがよくご存知の「学資保険」は「養老保険」のバリエーションです。
医療保険
病気やけがで入院・手術を受けたときに給付金が支払われます。保険期間も一生保障の「終身」のものと、「○年間」「○歳まで」の期間に区切りがある「定期」のものがあります
損害保険は、「何に対する偶然の事故を補償するか」によって種類分けされています。代表的なものとしては以下があります。
火災保険
住まいのための保険です。火災・落雷・爆発・風雪害などの損害を補償します。種類によっては水漏れや盗難などの損害をカバーできるものもあります。
地震保険
地震・津波・噴火による住居の損害を補償します。火災保険に付帯させることができます。
自動車保険
自動車にかける保険です。交通事故による損害を補償します。
個人賠償責任保険
他人の生命・身体や財物に損害を与えてしまったことで生じる法的な損害賠償の責任を負うことによって被る損害を補償します。
旅行障害保険
旅行中のケガや盗難などによる損害を補償します。
ゴルフ(スキー・テニス)保険
スポーツ中のケガや用品の損害などを補償します。
3点挙げておきます。ぜひ、あなたと家族をきちんと守ってくれるよい保険を見つけてくださいね!
①広告・CMのイメージや営業の人の言うことを鵜呑みにせず、本当に自分や家族にとって必要な保障内容かどうかを吟味する(不要な特約をつけない)。
②納得いかないところやわからないところは、きちんと説明してもらう。
③保険は確率で値段が決まる商品。極端に値段が安いものは「保障内容が間引かれている」などのカラクリをチェック!
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