FP福耳先生の家計見直し
最近、子ども保険や学資保険の選び方についてのご相談が増えています。
「Happy-Note」にも毎回いろんな保険に関するご質問が寄せられています。
「うちはどうしようかしら?」「うちは何もやってないけど大丈夫かしら?」
なんて不安を感じているママもいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は子ども保険・学資保険について、皆さんからよくある質問にお答えする形でお話をしていきましょう。
呼び方は「子ども保険」だったり「学資保険」だったり、各保険会社によって様々ですが、基本的には
○子どもの教育費の積み立て
○子どもに関する保障
(子どもの入院や手術、子どもが他人の物を壊してしまったときなどの賠償責任など)
○契約者(ママ・パパ)に関する保障
(ママやパパが亡くなったときの保障など)
といった機能がついた保険のことを「子ども保険」「学資保険」といいます。特に、「学資保険」と呼ばれているものは、「学資」と銘打っているだけに積み立て機能のある場合が多いようです。
子ども保険、学資保険のポイントは、主に次の4点です。
1 貯蓄性
子どものために少しでも効率よくお金は貯めていきたいもの。貯蓄性の効率がどのくらいか…平たく言えば「どのくらい貯まるか?」はとても大事な要素。しっかり確認しておきましょう!
貯蓄性の効率は、下表の計算式で簡単にチェックできます。
簡単に言えば「払ったお金に対して、どのくらい戻ってくるか」をパーセンテージで表したものが、上の計算式で求めた答え。これが100%以上なら「払ったお金よりも、受け取れる学資金の方が増えて返ってくる」ということになります。
2 子どもが何歳のときに学資金が出るか?
「貯まったお金がどんなタイミングで受け取れるか」ということも非常に大事です。
各保険会社によって、「中学・高校・大学の入学時に出る」「小・中・高・大と20歳・22歳のときに出る」「大学入学の時に1回出る」など、学資金の受け取りのタイミングが違っていますので、しっかり確認してください。
また、「18歳満期」となっていても、契約のタイミングとお子さまの誕生日によっては注意が必要です。
例えば、9月に子ども保険・学資保険を契約すると、大抵、18歳の学資金の受け取りは「お子さまが18歳の9月」になります。お子さまが2月生まれだとすると、お子さまが18歳になるのは高校3年生の2月。つまり、「18歳の9月」は「大学1年生の9月」ということになってしまいます。
子ども保険・学資保険の学資金で、大学の入学試験の費用や入学金をまかなおうと思っていると、これでは間に合わないことになってしまうので注意が必要です。
3 子どもに関する保障の内容
「子どもがもし大きなケガや病気でもしたら…」「子どもが遊んでいるときに、人さまのものを壊してしまったら…」、そんな心配をしてしまうのが親心というものです。子ども保険・学資保険にはそういったお子さまに関する保障がついているものがあります。「子どもの入院や手術、賠償責任などもやっぱり心配」というママ・パパは保障内容もキチンと確認しておいてください。
4 契約者(ママ・パパ)に関する保障内容
たいていの子ども保険や学資保険には、大なり小なり契約者(ママ・パパ)に関する保障がついています。「もし、満期になるまでに契約者(ママ・パパ)に万が一(死亡や高度障害など)が起こってしまったら…」というときの保障です。
例えば、「以降の毎月の保険料は払い込まなくても、学資金は受け取れます」や、「学資金のほかに保険金として養育年金が受け取れます」といった内容の保障です。ママ・パパに万が一のことが起こった場合のこともしっかりチェックをしてみてくださいね。
こんな保険、あったらいいですね~!
でも、子どもや契約者(ママ・パパ)に関する保障が大きくなればなるほど、貯蓄性は低くなります。逆に貯蓄性が高いものを選びたい場合は、子どもや契約者(ママ・パパ)の保障が少ないものを選んでいくことになります。
ですから、「パパの保障は生命保険でちゃんとカバーしているから、子どもの保険は貯蓄性重視でいこう!」とか、「子どもの保険にパパの保障をつけるかわりに、今入っているパパの生命保険は見直して少なくしよう!」などのように、子ども保険・学資保険を単体で考えずに、ママやパパにかけている他の保険などとトータルで考えながらチェックしてみてはいかがでしょうか?
「子ども保険・学資保険は本当に必要なの?」
「どんなご家族にも必要だ」とは言えないですが、教育資金づくりの有効な手段の一つであることには間違いないでしょう。子ども保険や学資保険でなくても、銀行の貯金でもタンスのヘソクリでもお金を貯めることはできます。投資信託や株などで積極的に増やす方法でもいいわけです。
ただ、
○毎月(または毎年)保険料が引き落とされ計画的に教育資金をつくることができる
○保険は10~15年以上先の資金(教育資金・老後資金)づくりに適した長期安定型の金融商品
○契約者(ママ・パパ)への保障がつく
など、保険を使うメリットも多いので「有効な手段の一つ」としてオススメですよ。
「途中で解約することになったらどうなるの?」
貯蓄性が高いもの(受け取れるお金が100%を超えるもの)でも、短期間で解約すると払った額より返ってくる額が減ってしまいます。ですから、月々の支払いは「無理なく長く払い続けられる金額」を設定するようにしてください。
いかがでしたか? 子ども保険・学資保険が少しおわかりいただけましたか?
以上のポイントを踏まえて、「家族にぴったりの子ども保険・学資保険」を考えてみてください。
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