FP福耳先生の家計見直し
お子さまが生まれると、子どもの将来に夢がふくらみますよね!
「この子は、どんな風に成長していくのかな? 将来、何になるのかな?」などなど。
お子さまの成長に欠かせないのが「教育」です。ただ教育費のことを考えると、いっぺんに夢から覚めて現実に引き戻されてしまいます。
世間一般では「子ども1人1500万円」なんて言われていますから!
そこで今回は、実際にお子さまの教育費について、情報を聞きに来られた方のご相談事例を紹介しつつ、一緒に考えていきましょう!
やはり、大学や専門学校などの高等教育はお金がかかりますね!入学する年は、入学金などの費用が必要なので、特にお金がかかることがわかります。
また、大学生や専門学校生になると、昼食の費用や友達との交際費用・サークル活動費用など、学費以外にも意外とお金がかかることもわかりますね。もし、自宅を出て一人暮らしをしながら学校に通う場合は、加えて家賃や生活費もかかってきますから、さらに出費は増えることになります!
私立の医歯系は1ケタ違ってきますよ!! 東京や大阪などの大都市圏で医者を目指す学生さんが、東京や大阪の私立ではなく、地方の国立大学の医学部を目指す理由がよくわかりますね。お子さまをお医者さんにしたいと願うママ・パパはがんばってください!!
さて、そうすると、子どもの教育費はどのようにかかっていくのでしょうか?
今回ご相談に来られたご夫婦の事例で見てみましょう。
パパはお子さまの教育についてのお考えを、
「住まいの近辺は公立の幼稚園や保育園が少ないので幼稚園は私立ですね」
「小・中は公立でいいと思うけど、大学受験を考えると、高校くらいから私立に進学することも想定しておきたいなぁ」
「私が化学系の研究職なので、大学は理科系かなぁ…?」
とおっしゃっていました。
そこで、生まれてくる赤ちゃんの進学コースを「私立幼稚園→公立小学校→公立中学校→私立高校→私立大学理科系」と設定しました。すると、このご家族の教育費のかかり方を年齢ごとに棒グラフにしてみると表4のようになります。
幼稚園は私立といっても、それほど多くかかる印象はありませんが、やはり高校と大学はかなり大きな出費になることが見てとれます。
その中でもピークは大学に入学する年!! 1年で300万円近くもかかることになります。
もし、2〜3歳違いで2人目のお子さまがいたとすると、2人分の学費が重なることになり、教育費だけでも相当な出費になりますよね。
加えて、お子さまも育ち盛りで食費もかかりますし、そのころは住まいのローンもあって出費がかさむ時期…、そのときに教育費の準備をしていないと大変苦しい状態になってしまうわけです!!
逆に、表4のグラフを見てわかるように、お子さまが幼稚園や小学校のうちは教育費も大きくかかりません。また、幼稚園に入る前は学費がかかっていません。つまり蓄えるお金に余力がある「お子さまが小・中学生までの時期」が貯金を作っていく最大のチャンスなのです!
今回のご夫婦にも、このお話のあと、生活費や将来の住宅購入計画なども含めた家計の資金シミュレーションをしました。その結果、銀行や郵便局などでの積み立てや、お腹の中に赤ちゃんがいるときから入ることができる貯蓄性の高い学資保険などをご案内し、早めに教育資金作りをスタートするようにアドバイスしました。
あなたもぜひ、これを機にお子さまの将来をイメージしながら「どのくらいお金がかかるのかなぁ?」と資金計画を考えてみてはいかがでしょう?お子さまが小さく、教育費がかかっていないときが「貯金の大チャンス」。この時期に未計画だったり、「月1万円くらいかな?」と大まかな教育資金積み立てや学資保険を始めてしまうと、十数年後に「住宅ローンと教育費の2大出費」に頭を悩ませてしまうかもしれません。
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