FP福耳先生の家計見直し
子育て世代のファミリーは、同時に「お住まい購入検討世代」ですよね。
福耳先生におうかがいすると「子どもが生まれて、生活の土台をしっかり築きたいと思って住居購入を考え始めました」というパパ・ママから住宅購入資金に関するご相談も多くあるそう。
そこで今回は、よりリアルな情報をお伝えできるよう、実際にお住まいの購入を検討されていた方のご相談事例を福耳先生にチョイスしてもらいました。では早速、一緒に考えていきましょう!
●2人目の子どもが生まれるし、そろそろ住まいを購入しようと思っている。いくつかの物件を回って見たが、どのくらいの物件なら無理なく購入できるかを知りたい。
●住宅の営業マンから「月々のローン支払いと今の家賃が同じくらいだから大丈夫でしょう」と言われるが、実際はどうなのかを確認したい。
お住まいはご家族が生活するうえでのステージです。人生の主役はあなたと家族、お金はあくまでも「あなたのライフプランを実現していくための道具(=脇役)」です。そこで、まずお金よりも大切なのは、あなたがその住まいで「どんな暮らしをしたいか?」「何を大切にして暮らしたいか?」をしっかり考えること。裏を返せば、「妥協したくない要素」と「妥協してもいい要素」を整理しておくことが大切です。
このご夫婦にも、お金の話に入る前に「住まいに望むこと」「何を大切にしたいか」の優先順位をお二人で相談して決めてもらい、その優先順位に照らし合わせて、候補の物件を絞りました。
その次が、住宅購入資金のお話です。
このご家族、もうすぐ2人目のお子さまも生まれるので生活費は増えてきそうですよね。
将来、私立の学校をお考えということなので、その私立中学・高校・大学の教育費が2人分かかることも予想できます。
もし、住宅の営業マンから言われたように「今の家賃と同じくらいの支払い」でローンを組むと……。このご家族の18年後の未来家計簿を大まかに予測して、現在と18年後を比較してみましょう。 お住まいはご家族が生活するうえでのステージです。人生の主役はあなたと家族、お金はあくまでも「あなたのライフプランを実現していくための道具(=脇役)」です。そこで、まずお金よりも大切なのは、あなたがその住まいで「どんな暮らしをしたいか?」「何を大切にして暮らしたいか?」をしっかり考えること。裏を返せば、「妥協したくない要素」と「妥協してもいい要素」を整理しておくことが大切です。
いかがでしょうか?今の家賃とローンの支払いを同じにすると、18年後は1ヶ月に月6万7000円の赤字です。これでは家計が苦しくなってしまいますよね…!!
上記の計算にボーナスは入っていませんが、高校や大学に入学するときの入学金などまとまった出費が前後の年にあることを考えると、あまりそればかりを期待しないほうがよさそうです。
しかも、借入額2550万円に頭金500万円を足してみても「この家族は3050万円くらいの物件しか買えない」ということになってしまいます。
18年後の計算では家計収支が赤字なので、実際には3050万円の物件購入さえむずかしい状況なのでしょうか?
いえ、そうではないんです。作戦はいろいろとあります。
18年後の未来家計簿で、支出が大きいのは住宅ローンと教育費ですよね。つまり、子どもの教育費がかからない今が貯蓄するチャンスなのです!「住宅を買おう!」と思ったときから意識的にボーナスなども貯蓄に回して頭金用として貯めておきましょう!
私のところへ相談に来るお客さんの3割くらいはパパ・ママの両親(つまりじ〜じ・ば〜ば)から住宅購入資金の一部をもらったり、無利子で借りたりして頭金を増やしています。ぜひ、ダメモトでも相談してみてはいかがですか!?
お子さまが小さいうちは教育費がかからないと先ほど書きましたが、それは住宅購入後も同じです。教育費がかからないうちが貯め時なのです。お子さまが小学生くらいの間にコツコツ貯金を作り、まとまったところで住宅ローンの繰上げ返済をして、返済額の減額や返済期間の短縮をするのも良い作戦です。
このご家族は「作戦その3」の繰上げ返済を基本策として、「作戦その2」のご両親に相談することで少し援助を受けて、無事に第一希望の物件(分譲マンション3700万円)を購入されました。今ではマイホーム生活をご家族みんなで楽しんでいらっしゃいます。
住宅購入をご検討のあなたも、まず将来の家計状態を予想してみてください。それから住宅購入のための資金計画を立ててみましょう。そのためにはライフプランをご夫婦お二人で上手に考えることが大切です。かわいいお子さまの将来を楽しみながら、思い描いてみましょう。
お金はより有意義に貯めて、有意義に使いたいですね!
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