ドクターニュース
9月になりました。朝晩は涼しくなり、時折鈴虫の音が聞こえてきますね。運動会や文化祭、遠足など楽しい行事が多い時期ですが、日中に暑さが残るため、汗による皮膚のトラブル(アトピー性皮膚炎の悪化やとびひなど)、またダニや朝晩の気温差の影響で、気管支ぜんそくのコントロールが悪化するお子さんが見られます。引き続き汗対策を行い、9月にぜんそくが悪化しやすいお子さんは医師と相談し、長期管理の見直しを行いましょう。
さて、第34週(8/17~8/23)の全国3000か所の小児科定点医療機関からの報告1)によると、手足口病の定点当たり報告数は前週比2%減の5.6人となりました。31週をピークに3週連続で減少し、峠を越えたと思われます。都道府県別では、新潟県(16.4人)、長野県(14.5人)、宮崎県(10.3人)の報告数が目立っています。警報基準(定点あたり5人)超過の県は17県(先週マイナス9県)でした。今シーズン流行したコクサッキーウイルスA6による手足口病にかかると、1か月後に手足の爪が脱落する合併症が報告されています。爪が二枚爪のようになりはがれる症状がみられますが、衣類などでひっかけないようにしてそのまま様子を見ていただくと、数か月後には元に戻ります。
今シーズンからインフルエンザワクチンが4価になります。今まではA型が2種類、B型が1種類の3価でしたが、B型が1種類追加されます2)。
<お知らせ>
1) 国立感染症研究所:感染症発生動向調査週報(IDWR)速報データ 第34週
http://www.nih.go.jp/niid/ja/data/5800-idwr-sokuho-data-j-1534.html
2) 厚生労働省:平成27 年度インフルエンザワクチン株選定理由
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000087696.pdf
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