ドクターニュース
ヒトパルボウイルスB19によっておこる感染症です。感染すると頬にはっきりした紅斑(りんごのほっぺ)が出現し、続いて手・足に網目状・レ−ス状の発疹がみられます。お腹や背中にもこの発疹が出現することがあります。これらの発疹は1 週間前後で消失しますが、なかには長引いたり、一度消えた発疹が短期間のうちに再び出現することがあります。成人がかかると関節痛・頭痛などを訴え、関節炎症状により1〜2日歩行困難になることがあります。発疹が現れた時には移る時期を過ぎており、感染力はほぼ消失しているため、発疹が出ていても元気であれば登園・登校しても差し支えありません。ほとんどは合併症なく治りますが、まれに血液系の合併症をおこすことが知られています。伝染性紅斑にかかった後に急に元気がなくなる、顔色が悪くなるなどの症状が出た場合は、医療機関を受診してください。また、妊婦さんがかかった場合には、胎児に合併症がおこることがあります。
1)国立感染症研究所感染症情報センター 感染症発生動向調査 週報(IDWR)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr.html
2)国立感染症研究所感染症情報センター 感染症の話 伝染性紅斑
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/443-5th-disease.html
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