ドクターニュース
8月になりました。立秋を過ぎ、暦の上では秋となりましたが、しばらくはきびしい暑さが続きますね。この時期は、お盆休み中の行楽などの疲れから体調を崩すお子さんが目立ちます。特に、強い日焼け、花火によるやけど、あせも、とびひなどの肌のトラブルを起こすお子さんが多く来院されます。ここ最近の暑さを考えると、日中に炎天下で遊ぶことは、少し控えめにしたほうがよいでしょう。また、花火をするときはサンダルではなく靴をはきましょう。皮膚を清潔にし、汗をかいたらなるべくシャワーを浴びましょう。どうぞ、楽しく、元気に残りの夏休みを過ごしてくださいね。
さて、全国約3,000の小児科定点医療機関からの報告1)によると、第30週(7月21日~7月27日)の報告数第1位の手足口病は減少に転じ、前週比16.5%減の報告、定点あたり4.1となりました。ピークは越えたと思われますが、山梨県7.6、東京都7.4、埼玉県6.6と関東の都市圏ではまだ少し高いようです。第2位の感染性胃腸炎も前週比17.5%減となっています。
今年の検出ウイルスはコクサッキーウイルスA4が主流となっています。
麻疹の報告数は5月以降はやや減少傾向ですが、東京、大阪などの大都市では患者の報告が続いています。患者さんの約1/3は14歳以下のお子さんで、これら患者さんのほとんどがワクチンを1回も接種していません。成人の方で、東南アジアでの感染するケースも引き続きみられています。麻疹・風疹ワクチンの接種をしていないお子さん、また成人の方で接種歴がはっきりしない人は、ぜひワクチンを接種してください。
1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)
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