ドクターニュース
新学年が始まり、皆さん頑張って新生活を送られていることと思います。この時期は、通園、通学の疲れからか、風邪をひいたりおなかを壊したりするお子さんが少し増えてくる時期です。また、もうすぐ楽しいゴールデンウィークが始まりますが、行楽などで体調を崩さないよう、日々の体調管理をしっかりと行いましょう。
さて、全国の定点医療機関からの報告1)によると、第15週(4月7日~4月13日)インフルエンザの定点あたりの報告数は4.18と、減少が続いています。都道府県別では青森県9.03、山形県8.83、山梨県8.48と依然高く、あとしばらくの注意が必要です。
第15週(4月7日~4月13日)のまでの全国の麻疹の累積報告数は274例で、昨年の同時期の3倍の発生数となっています。東京都、神奈川県などの関東中心で、患者の約4分の1が、0歳、1歳の一度もワクチンを接種していない乳児です。また、成人の方で、東南アジアに旅行して感染するケースも目立っています。
麻疹の予防にはワクチン接種が有効です。1歳のお誕生日になったらすぐに麻疹・風疹ワクチンを接種しましょう。また、成人の方で、過去に麻疹や風疹にかかったかどうか、あるいは麻疹・風疹ワクチンを受けたかどうかはっきりしない人、1回しか接種していない人(麻疹・風疹ワクチンは2回接種がすすめられています)は、良い機会ですので、ぜひもう1回ワクチンを接種しましょう。
各自治体で、妊娠を希望する女性とそのパートナーに対し、麻疹・風疹ワクチン費用の補助が出るようになっている場合は、抗体検査が必要となりますが、無料、または、安い料金で接種ができます。
詳しくは、各自治体、医療機関に問い合わせてください。
1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)
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