ドクターニュース
3月になりました。3月に入ったばかりの頃は寒の戻りの強い日もあり、春とは名ばかりの日も多いですね。3月は卒業の月です。これらの行事の際に体調を崩すことのないよう、不要不急の人混みは極力避け、マスクを着用し、外出の後は、手洗い、うがいで予防しましょう。インフルエンザにかかった人は、周りへの感染を防ぐためにも医師の出席停止の指示を守って登園・登校してくださいね。
第8週 (2月17日~2月23日) の定点医療機関からの報告1)によると、定点当たり報告数は27.4と、ピークの5週(34.4)を境に、3週連続で減少しました。都道府県別では大分県(49.3)、福井県(43.2)、福岡県(43.2)をはじめとして、13都道府県で警報レベル(定点あたり30)を超えており、まだ注意が必要です。ウイルスの検出状況としては、B型が最多となっています。
テレビ、新聞等でも報道されていますが、今年に入り、麻疹の報告が増えています。第8週までの累計報告数は119例2)と、昨年同時期よりかなり多くなっています。遺伝子型はB3が最多で、これは、フィリピンで流行している型で、成人がフィリピンに渡航した際に感染(輸入麻疹)、また輸入麻疹事例からの二次感染事例もみられています。
発症者のほとんどが、ワクチンを受けていない、あるいは1回しか受けていない人です。成人の方で、ワクチン歴が不明の方は、これら東南アジアに渡航する際には、麻疹・風疹混合ワクチンを接種しましょう。麻疹は大変感染力が強く、空気感染するので、待合室や電車の中などで麻疹の人と同席するだけで、感染してしまいます。お子さんは1歳になったら速やかに麻疹・風疹混合ワクチンを接種しなくてはいけません。
1)国立感染症研究所 IDWR速報データ2014年8週
http://www.nih.go.jp/niid/ja/data/4422-idwr-sokuho-data-j-1408.html
2)国立感染症研究所 麻疹発生動向調査
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