ドクターニュース
2月になり、1年で一番寒い季節を迎えました。卒業を控え、園や学校では色々な行事が予定されており、忙しい中にも楽しみの多い時期でもありますね。受験のお子さんには、勝負の時期でもあります。現在、インフルエンザの流行がピークとなっています。不要不急の人混みは極力避け、マスクを着用し、外出の後は、手洗い、うがいで予防しましょう。インフルエンザにかかった人は、周りへの感染を防ぐためにも医師の出席停止の指示を守って登園・登校しましょう。
第5週 (1月27日~2月2日) の定点医療機関からの報告1)によると、定点当たり報告数は34.4と、警報レベルである30を超えました。都道府県別では沖縄県(68.98)、大分県(60.03)、宮崎県(56.08)、神奈川県(47.96)、埼玉県(47.87)、福岡県(45.57)、佐賀県(45.05)、長野県(44.66)、滋賀県(44.53)、千葉県(42.47)、東京都(41.18)、長崎県(41.01)、群馬県(41.00)の順となっています。今後の流行の動向にご注意ください。
ウイルスの検出状況としては、直近の5週間(2014年第1週~第5週)ではAH1pdm09の検出割合が最も多く、次いでB型、AH3亜型(A香港型)の順となっています。今シーズンに見つかっているAH1pdm09の一部にオセルタミビル(タミフル®)、ベラミビル(ラピアクタ®)に耐性を示したとの報告2)もあり、今後、耐性ウイルスの検出状況に注意が必要です。
平成21(2009)年に新型インフルエンザと呼ばれて流行したA型のインフルエンザウイルスです。(平成23年4月1日から季節性インフルエンザとして位置づけられています。)平成21年より後に生まれたお子さん(3歳以下のお子さん)はAH1pdm09に対する免疫を持っていないので、この年齢のお子さんの間で流行が急速に広がる恐れがあります。
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