ドクターニュース
3学期が始まりました。集団生活の始まりとともに、インフルエンザの流行が拡がっていくことが予想されます。体の抵抗力を高めるために、しっかりと睡眠を取り、食事の栄養バランスにも気を付けてくださいね。
さて、2014年第2週(1月6日~1月12日)の全国の定点医療機関からの報告1)によると、報告数の第1位は感染性胃腸炎で、定点あたり報告数は11.0でした。感染性胃腸炎は、2013年51週(12月16日~12月22日)の18.1をピークに、減少傾向ですが、引き続きご注意ください。
インフルエンザは昨年末から増加が続いています。2014年第2週(平成24年1月6日~1月12日)の定点当たり報告数は5.5と、前週の約3倍に増加しました。
都道府県別では、沖縄県20.0と注意報レベル(定点あたり10)を超えており、次いで、鹿児島県9.3、高知県8.7と続きます。
検出ウイルスは今のところA香港型が約半数で、次いで2009年に新型インフルエンザとして流行したA(H1N1)pdm09が25% 、またB型も10%程度検出されています。ここ数年、AH1pdm09の報告はわずかでしたが、今シーズンでは例年より多く分離されています。今シーズンに見つかっているAH1pdm09の一部にオセルタミビル(タミフル®)、ベラミビル(ラピアクタ®)に耐性を示したとの報告2)もあり、今後、耐性ウイルスの検出状況に注意が必要です。
1)国立感染症研究所:感染症発生動向調査週報(IDWR)速報データ2014年第2週
2)抗インフルエンザ薬耐性サーベイランス1月17日
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flutoppage/2068-flu/flu-dr/4282-flu-dr20140117.html
Copyright © 2011 Mikihouse child & family research and marketing institute inc. All rights reserved.
この記事にコメントしよう