ドクターニュース
国立感染症研究所 感染症発生動向調査 週報(IDWR)1)によると、第46週(11/10~11/16)の報告数の第1位の感染性胃腸炎は38.8%増、2位のA群溶連菌性咽頭炎は27.6%増、3位のRSウイルス感染症は29.5%増と、軒並み増加しました。第2位のA群溶連菌性咽頭炎は、過去10年間で最も報告数が多く、北海道、岩手県では警報開始レベルの定点当たり4を超えています。第1位の感染性胃腸炎も増加傾向であり、間もなく本格的流行期に入ると思われます。検出ウイルス2)はノロウイルスG2とサポウイルスが約半数ずつを占めています。
<サポウイルスとは?>
ノロウイルスと同じカリシウイルス属に属するウイルスで、ノロウイルスと同様な感染経路で発症しますが、一般的には症状はノロウイルスほど強くないと言われています。ノロウイルスがどの年齢層にも発症するのに対し、サポウイルスは1~2歳に多く、季節では12月に多いと言われています。軽症ではありますが、施設などでの集団感染や、食中毒の報告もあります。嘔吐・水様性の下痢が続けば脱水となりますので、十分な経口補水が必要です。
1) 国立感染症研究所:感染症発生動向調査 週報(IDWR) 第46週
http://www.nih.go.jp/niid/ja/data/5137-idwr-sokuho-data-j-1446.html
2) 国立感染症研究所:週別ノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルス検出状況2014 /2015シーズンhttp://www.nih.go.jp/niid/images/iasr/rapid/noro/141111/noro1_141111.gif
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