ドクターニュース
8月も後半に入り、暦の上では秋となりましたが、しばらくはきびしい暑さが続きますね。この時期は、お盆休み中の行楽などの疲れから体調を崩すお子さんが目立ちます。また、アトピー性皮膚炎のお子さんは、日焼けや汗の影響で皮膚炎の調子が悪くなる場合があります。引き続き体調管理をしっかりと行い、楽しく、元気に残りの夏休みを過ごしましょう。
さて、全国約3,000の小児科定点医療機関からの報告1)によると、第32週(8月5日~8月11日)の定点あたりの報告数は以下の順となっています。
1位:手足口病(定点あたり8.0)
2位:感染性胃腸炎(定点あたり2.9)
3位:ヘルパンギーナ(定点あたり2.9)
4位:A群溶血性連鎖球菌性咽頭炎(定点あたり0.8)
5位:水痘(定点あたり0.6)
手足口病は先週より10.7%減の報告となりました。手足口病は30週以降、2週連続で減少が続いており、ピークは越えたと思われますが、神奈川21.0をはじめとして37都道府県で警報レベル(定点あたり5)を超えており、あと少しの間、注意が必要です。検出ウイルスはコクサッキーウイルスA6が主流で、これは通常の手足口病よりも大きな水疱疹がひざ、ひじ、おしりにできるものです。
風疹の報告数は減少傾向で、流行はおさまりつつありますが、東京、大阪などの大都市では成人患者の報告が続いています。成人女性(年齢制限や婚姻の有無は関係ありません)、成人男性で、麻疹・風疹ワクチンの接種歴がはっきりしない人は、ぜひワクチンを接種してください。9月30日までは接種費用が補助の対象となる場合がありますので、詳しくはお住まいの自治体に問い合わせてください。
1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)
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