ドクターニュース
梅雨が明けると一気にむし暑くなりました。もうすぐ楽しい夏休みですね。夏は行楽のシーズンですが、この時期は、熱中症、日焼け、やけど(花火によるものが増えてきます)、水の事故など夏ならではのけがや病気にかかるお子さんが増えてきます。日々の体調管理をしっかりと行い、楽しく、元気に夏を過ごしましょう。
さて、全国約3,000の小児科定点医療機関からの報告1)によると、第26週(6月24日~6月30日)の定点あたりの報告数は以下の順となっています。
1位:感染性胃腸炎(定点あたり4.3)
2位:手足口病(定点あたり3.4)
3位:A群溶血性連鎖球菌性咽頭炎(定点あたり1.9)
4位:ヘルパンギーナ(定点あたり1.3)
5位:水痘(定点あたり1.0)
手足口病は18週以降、増加が続いており、8都道府県で警報レベル(定点あたり5)を超え、特に佐賀県、大分県、熊本県、鳥取県では定点あたり10を超えています。流行はまもなくピークを迎えます。今後の流行状況にご注意ください。
第26週(6月10日~6月16日)までの全国の風疹の累計報告数は11,991例となりました2)。
都道府県別では、大阪府、東京都、神奈川県、兵庫県の順で、主に関西、関東の大都市で流行が続いています。週別の報告数は22週から減少し続けており、ピークは超えた可能性もあるのですが、引き続き、成人の方で風疹ワクチンを受けたかどうかはっきりしない人(風疹ワクチンは2回接種が勧められていますので、過去に1回接種をしたことのある人も、良い機会ですので、ぜひもう1回接種をしてください)は、医療機関で風疹含有ワクチン(麻疹も予防できるので、麻疹・風疹混合ワクチンがおすすめです)を接種しましょう。
市町村によりますが、補助が行われています。詳しくは、医療機関に問い合わせてください。
1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)
2)国立感染症研究所 風疹累積報告数の推移2008~2013年
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/rubella/rubella2013/rube13-26.pdf
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