ドクターニュース
夏至も過ぎて、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、いかがおすごしでしょうか?この時期は咳や鼻水を伴ういわゆる「かぜ」にかかるお子さんは減ってくるものの、保育園、幼稚園で夏型感染症にかかるお子さんが増えてきます。プール開きのシーズンですが、日々の体調管理をしっかりと行い、これらの感染症にかからないように気を付けましょう。
さて、全国約3,000の小児科定点医療機関からの報告1)によると、第24週(6月10日~6月16日)の定点あたりの報告数は以下の順となっています。
1位:感染性胃腸炎(定点あたり5.5)
2位:A群溶血性連鎖球菌性咽頭炎(定点あたり2.2)
3位:水痘(みずぼうそう)(定点あたり1.4)
4位:突発性発疹(定点あたり1.3)
5位:咽頭結膜熱(定点あたり0.7)
感染性胃腸炎はゆるやかに減少傾向です。手足口病・咽頭結膜熱などの夏型感染症は18週以降、6週連続で増加しており、まもなく本格的流行期に入ると思われます。
第24週(6月10日~6月16日)までの全国の風疹の累計報告数は10,822例となり、昨年1年間の報告数2,353例の4倍を超えました。2)都道府県別では、大阪府、東京都、神奈川県、兵庫県の順で、主に関西、関東の大都市で流行が続いています。
週別の報告数は3週連続で低下し、ピークは超えた可能性もあるのですが、引き続き、成人の方で風疹ワクチンを受けたかどうかはっきりしない人(風疹ワクチンは2回接種が勧められていますので、過去に1回接種をしたことのある人も、良い機会ですので、ぜひもう1回接種をしてください)は、医療機関で風疹含有ワクチン(麻疹も予防できるので、麻疹・風疹混合ワクチンがおすすめです)を接種しましょう。市町村によりますが、補助が行われています。詳しくは、医療機関に問い合わせてください。
1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)
2)国立感染症研究所 風疹累積報告数の推移2008~2013年
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/rubella/rubella2013/rube13-24.pdf
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