ドクターニュース
青葉が目に鮮やかな、すがすがしい季節となりました。この時期は、子どもの病気が少なく、小児科の外来が落ち着きを見せる時期となります。病気の比較的少ないこの時期に、ぜひお子さんのワクチン接種を進めるようにしてくださいね。
さて、全国約3,000の小児科定点医療機関からの報告1)によると、第19週(5月6日~5月12日)の定点あたりの報告数は以下の順となっています。
1位:感染性胃腸炎
2位:インフルエンザ
3位:A群溶血性連鎖球菌性咽頭炎
4位:水痘(みずぼうそう)
5位:突発性発疹
インフルエンザの定点あたり報告数は1.9とやや減少しました。都道府県別では宮崎県(6.6)、富山県(4.6)、福岡県(4.3)の順となっています。
第19週(5月6日~5月12日)の全国の風疹の累計報告数は6725例となり、昨年1年間の報告数2,353例の3倍近くに迫っています。2)引き続き注意が必要です。都道府県別では、大阪府、東京都、神奈川県、兵庫県の順で、主に関西、関東で流行が続いています。
過去に風疹にかかったかどうか、また風疹ワクチンを受けたかどうかはっきりしない人(風疹ワクチンは2回接種が勧められていますので、過去に1回接種をしたことのある人も、良い機会ですので、ぜひもう1回接種をしてください)、例えば1人目の妊娠の時に風疹の抗体価が低いと言われた人などは、医療機関で風疹含有ワクチン(麻疹も予防できるので、麻疹・風疹混合ワクチンがおすすめです)を接種しましょう。市町村によりますが、補助が行われています。詳しくは、医療機関に問い合わせてください。
中国の上海市、浙江省、江蘇省でそれぞれ、5月10日、16日、17日に過去20日間、28日間、21日間にわたり新たな感染例が確認されていないことなどから、緊急対応を終了し、予防・コントロール業務は常態化管理に移行したとのことです。3)
1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)
2)国立感染症研究所 風疹累積報告数の推移2008~2013年
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/rubella/rubella2013/rube13-19.pdf
3)国立感染症研究所 鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/a/flua-h7n9/2276-a-h7n9-niid/3501-riskassess-130521.html
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