ドクターニュース
新学年が始まりました。この時期は一時的な冷え込みの強い日もあり、服装や温度調節の難しい季節です。新しい生活の始まったお子さんも多い事と思います。日々の体調管理をしっかりと行い、風邪をひかないように気を付けましょう。
さて、全国約3,000の小児科定点医療機関からの報告1)によると、第15週(4月8日~4月14日)の定点あたりの報告数は以下の順となっています。
1位:感染性胃腸炎
2位:インフルエンザ
3位:A群溶血性連鎖球菌性咽頭炎
4位:水痘(みずぼうそう)
5位:突発性発疹
インフルエンザの定点あたり報告数は2.0となりました。都道府県別では石川県(7.5)、岐阜県(5.7)、秋田県(5.1)の順となっています。
第15週(3月18日~3月24日)の全国医療機関からの風疹の報告数は495例で、先週の報告数540例を少し下回りました。今年に入ってからの累積報告数は4,068例で、昨年1年間の報告数2,353例の2倍近くになっており2)、引き続き注意が必要です。都道府県別では、東京都、大阪府、神奈川県、兵庫県の順で、主に関東、関西の大都市圏で流行が続いています。
ゴールデンウィークに、これらの都市に旅行の計画のある方で、過去に風疹にかかったかどうか、また風疹ワクチンを受けたかどうかはっきりしない人(風疹ワクチンは2回接種が勧められていますので、過去に1回接種をしたことのある人も、良い機会ですので、ぜひもう1回接種をしてください)、例えば1人目の妊娠の時に風疹の抗体価が低いと言われた人などは、医療機関で風疹含有ワクチン(麻疹も予防できるので、麻疹・風疹混合ワクチンがおすすめです)を接種してから旅行に出かけるようにしましょう!
妊婦さんはワクチンを接種することができませんので、風疹の抗体価が低いと言われている妊婦さんは、これら大都市への旅行を見合わせることも考えましょう。詳しくは、医療機関に問い合わせてください。
1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)
2)国立感染症研究所 風疹累積報告数の推移2008~2013年
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/rubella/rubella2013/rube13-15.pdf
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