ドクターニュース
日差しは春めいてきましたが、まだまだ寒い日が続きますね。卒業式を控えたお子さんは、年度の終わりに感染症にかからないよう、今一度、うがい、手洗い、マスク着用、睡眠、栄養などの体調管理に努めましょう。
さて、全国約3,000の小児科定点医療機関からの報告1)によると、第6週(2月4日~2月10日)の定点あたりの報告数は以下の順となっています。
1位:インフルエンザ
2位:感染性胃腸炎
3位:A群溶血性連鎖球菌性咽頭炎
4位:水痘(みずぼうそう)
5位:突発性発疹
インフルエンザの報告数は、2週続けて減少しました。今シーズンのピークは越えたと思われます。都道府県別では愛知県(42.5)、鹿児県(40.7)、新潟県(39.6)が依然高くなっています。
第6週(2月4日~2月10日)の全国医療機関からの風疹の累積報告数は535例と、過去5年の同時期の報告数を大幅に上回る勢いとなっています2)。
患者の多くが20歳~40歳の成人で、男性が女性の3倍多く報告されています。
妊婦さんが風疹にかかると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を起こす事が知られており、妊娠を希望する成人女性や、その周りの成人男性(パートーナー、家族、同僚)で、過去に風疹ワクチンを受けていない、また風疹にかかったがどうかはっきりしない人は、すぐに医療機関で風疹含有ワクチン(麻疹も予防できるので、麻疹・風疹混合ワクチンがおすすめです)を接種しましょう!
女性の場合、風疹含有ワクチンを接種した後、3か月間の避妊が必要です。詳しくは、医療機関に問い合わせてください。
1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)
2)国立感染症研究所 風疹累積報告数の推移2008~2013年
http://www.nih.go.jp/niid/images/idsc/disease/rubella/2013pdf/rube13-06.pdf
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