ドクターニュース
3学期が始まりました。集団生活の始まりとともに、インフルエンザの流行が拡がっていくことが予想されます。体の抵抗力を高めるために、しっかりと睡眠を取り、食事の栄養バランスにも気を付けてくださいね。
さて、全国約3,000の小児科定点医療機関からの報告1) によると、報告数は以下の順となっています。
1位:インフルエンザ
2位:感染性胃腸炎
3位:水痘(みずぼうそう)
4位:A群溶血性連鎖球菌性咽頭炎
5位:RSウイルス感染症
感染性胃腸炎の報告数は減少が続いていましたが、今週は約2倍に増加しました。今後の動向にご注意ください。
インフルエンザは昨年末から増加が続いています。2013年第2週(平成25年1月7日~1月13日)の定点当たり報告数は12.1と、前週の約3倍に増加し、注意報レベルの定点あたり10を超えました。インフルエンザは本格的な流行期に入ったと思われます。
都道府県別では、以下の順となっています。
1位:群馬県
2位:茨城県
3位:千葉県
4位:栃木県
5位:福島県
1位の群馬県の定点あたり報告数は27.7と警報レベル(定点あたり30)に近づいています。2位の茨城県25.9、3位の千葉県22.5、4位の栃木県21.8、5位の福島県20.8といずれも高く、北関東を中心に流行していると思われます。年齢別では20歳以上の成人層が65.0%と多くを占めています2)。検出ウイルスは今のところA香港型が大半を占めています。
インフルエンザにかからないようにするために、抵抗力をつける(十分な睡眠と栄養)、なるべく人ごみに出ない、外出時にはマスクをつける(マスクで完全にウイルスの侵入を防げるわけではありませんが、ある程度の予防効果は期待できます)、外出から帰ったらうがいと手洗いを行いましょう。
1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)
2)国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ
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