ドクターニュース
インフルエンザウイルスは、咳やくしゃみなどの飛沫に混じって放出されます。予防のためにマスクをすることは感染防止に効果的ではありますが、元気な人がマスクをするよりも感染者がマスクをしたほうが、感染予防効果が高いといわれています(咳エチケット)。てすりなどからの接触感染もありますので、手洗いも効果的です。インフルエンザにはアルコールも有効ですので、アルコールによる手指消毒もよいでしょう。部屋の加湿、睡眠や栄養を十分取るなどの体調管理も大切です。
インフルエンザの初期症状は、突然の高熱、悪寒、関節痛です。よく、早目の受診がよいなどといわれますが、これらの症状が出て直後に病院へ行っても、検査で陽性とならない場合があります。よほど具合が悪くなければ、翌朝まで様子を見てからの受診でよいと思います。安静にして、水分をしっかり取り、休養します。症状によっては、抗インフルエンザ薬が処方されます(すべての人に必要というわけではありません)。
抗インフルエンザ薬の使用の有無に関わらず、子どもや未青年者には、異常行動(突然走り出したり、窓から出ようとする)が出る場合がありますので、数日間はお子さんを一人にしないようにしましょう。また解熱剤(熱さまし)は強い合併症を起こすことがありますので、勝手に使用しないようにしましょう。感染まんえん防止のため、学校は会社は、1週間程度休んでください。
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