ドクターニュース
3学期が始まりました。集団生活の始まりとともに、インフルエンザの流行が拡がっていくことが予想されます。体の抵抗力を高めるために、しっかりと睡眠を取り、食事の栄養バランスにも気を付けてくださいね。
さて、全国約3,000の小児科定点医療機関からの報告1) によると、報告数は以下の順となっています。
1位:インフルエンザ
2位:感染性胃腸炎
3位:水痘(みずぼうそう)
4位:RSウイルス感染症
5位:A群溶血性連鎖球菌性咽頭炎
感染性胃腸炎の報告数は引き続き減少しており、ピーク時の約1/5、例年並みに減少しました。
インフルエンザは昨年末から増加が続いています。2013年第1週(平成24年12月31日~平成25年1月6日)の定点当たり報告数は3.91と、前週の約3倍に増加しました。
都道府県別では、以下の順となっています。
1位:群馬県
2位:茨城県
3位:福島県
4位:栃木県
5位:沖縄県
群馬県の1か所の保健所地域で警報レベル(定点あたり30)を超えており、注意報レベル(定点あたり10)を超えている保健所地域は42箇所、15道府県となりました2)。検出ウイルスは今のところA香港型が大半を占めています。
インフルエンザにかからないようにするために、抵抗力をつける(十分な睡眠と栄養)、なるべく人ごみに出ない、外出時にはマスクをつける(マスクで完全にウイルスの侵入を防げるわけではありませんが、ある程度の予防効果は期待できます)、外出から帰ったらうがいと手洗いを行いましょう。
1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)
2)国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ
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