ドクターニュース
2014年48週(11月24日~11月30日)の全国の定点医療機関からの報告1)によると、インフルエンザの定点あたり報告数は1.9人となり、流行開始基準(定点あたり1人)を始めて上回りました。都道府県別では岩手県(10.5人)福島県(6.4人)、埼玉県(5.1人)の順となっています。
ニュース等で報道されているように、今シーズンの流行開始は、例年より1か月ほど早くなっています。インフルエンザは、いったん流行が始まると短期間に多くの人に感染が広がるため、このまま流行が拡がると年内に流行のピークを迎える可能性もあり(通常は1月半ばに流行のピークを迎えます)、今後の流行状況に注意が必要です。検出ウイルスはAH3亜型(A香港型)がほとんどを占めています。
A型インフルエンザの一種で、1968年に香港でパンデミックを起こしたことから、香港型と呼ばれるようになりました。近年は、ほぼ毎年の流行の主体となっており、「季節性インフルエンザ」と言われることもあります。65歳以上の高齢者、妊娠26週以降の妊婦、小児、呼吸器・循環器・腎臓に慢性疾患を持つ人、代謝疾患、免疫機能が低下している人は季節性インフルエンザが重症化しやすいハイリスク群といわれています。ワクチン接種、マスク、うがい、手洗い、十分な睡眠と栄養でしっかりと予防しましょう。
1)国立感染症研究所:インフルエンザ流行レベルマップ第48週
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flutoppage/813-idsc/map/141-flu-map.html
Copyright © 2011 Mikihouse child & family research and marketing institute inc. All rights reserved.
この記事にコメントしよう