皮ふ・スキンケア 子どもの病気 教えて!ドクター
お母さま方は出産後に産院で沐浴の仕方は学習しても、その後の赤ちゃんとの入浴の仕方は習っていない様子です。生後1カ月半~2カ月頃の肌は、お母さんのホルモンの影響で皮脂が多い状態です。特に、頭、顔の皮膚は洗いが不十分だと眉毛や頬に黄色い痂皮(かさぶた)が残る事があります。また赤ちゃんはひじを曲げ、脇をしっかり閉じているので脇の下、頚部の洗いが不十分で垢や衣類の繊維が残ることがあります。頚部、耳の裏、眉毛、脇の下などは、十分泡石鹸で、指で確認して洗います。
1カ月を過ぎたら、一緒に入浴した方が良いですね。家族の帰りが遅い場合は一人で入浴です。お母さんが居間から、お風呂場に行く時、赤ちゃんから離れる時は、安全確認です。平らな場所で周囲にタオル布などがなく、当然ヒーターなどから離れた場所に寝かせます。
①居間に入浴後の衣服、オムツを重ねて拡げて揃えておく。
②湯船の蓋をあけ、浴室を暖める。
③風呂桶、洗浄剤、ガーゼ、必要な物だけ浴室におく。
④浴槽に温度計を浮かばせ、38度~39度に調節する。
⑤脱衣所にバスタオルを3枚ぐらい重ねて拡げておく。お母さんが入浴後にはおるバスローブなどもそばにおく。
※赤ちゃんを裸にして、タオルで包み、お母さんが先に浴室に入り、あらかじめ体を手早く洗っておく。浴室のドアは少し開けて赤ちゃんを確認できるようにしておくほうが安全です。水が脱衣所に流れないように。最後にシャワーを桶に出しておいて、水圧、温度調節もしておく。
⑥さぁ 赤ちゃんを抱いて、浴室に入ります。赤ちゃんにはガーゼハンカチなどを胸にかけて、お母さんは床に座り、膝の上に赤ちゃんを片手で横に抱き、片手でソフトな水圧のシャワーの湯を足から体に流します。洗浄剤(泡)を手にとり、首から下の体を優しく手で撫でるように洗います。
⑦特にお尻、関節部分、脇の下、頚部しわの部分は、指で丁寧に洗いましょう。
⑧シャワーで首から下を流します。
⑨泡を頭部、耳の裏、首の後ろ部分につけて、同じように優しく丁寧に洗います。シャワーの湯が顔にかからないように、頭の位置、向きをかえて流れるお湯で泡を流します。
⑩泡を頬、額、眉毛において、手で撫で洗います。
⑪桶にシャワーを流しながら、ぬらしたガーゼで額、頬、耳前、眉毛の洗浄剤を流します。数回ガーゼで洗い流します(顔にはシャワーは直接当てられませんね)。頭に泡が残る事があるので、最後にシャワーで頭、体を洗い流します。
⑫赤ちゃんを抱いて浴槽に入ります。1~2分ぐらいで浴槽から出て、脱衣所に準備したタオルで軽く拭き、タオルにくるんでおきます。赤ちゃんを寝かせておいて、お母さんは体を拭きバスローブをはおり、赤ちゃんを抱いて脱衣所から移動します。
⑬柔らかいタオルで、頭、耳の裏、脇の下、頚部、 股、お尻などくびれの部分、手の指、足の指の間も丁寧に十分に水気をとりましょう。
⑭スキンケアタイムです。保湿剤を手に取り、体、四肢にぬり、衣服を着せます。保湿は夏でも、冬でも必要です。自分の顔と同じですね。
⑮耳、おへそは綿棒で湿り気をとります。最後に頬に保湿剤を塗ります。
⑯お母さんも身支度を整えたら、自分のスキンケアタイムです。その後赤ちゃんの水分補給ですね。
※洗う順番ですが、顔から洗うと、嫌がる事があります。体、頭、最後に顔を洗うと、お湯に慣れて泣きません。まぁ洗いの順番はどちらでも良いですね。頭、顔を洗う時は、決まった歌を歌い、お母さんの胸に頭をくっつけると、安心します。頭や体はガーゼで流しながらのすすぎよりも、シャワーで流す方が手早くできますよ。少し水が顔にかかっても大丈夫です。
生後6カ月以後になると、浴室でバスチェアに座らせておく事もできます。座らせておいてお母さんが洗う事もできますね。楽しく話しかけながら入浴しましょう。
1歳半以後でつかまり立ちができる頃には、立たせて洗えます。入浴は楽しい、気持ちが良いと思わせ、後においしい飲み物があると楽しみを持たせるのも良いですね。
3歳~4歳になるころは、自分で顔を洗う事も教えましょう。浴槽の壁に貼る文字数字地図などを貼って楽しむのも良いですね。
湯船に浸かり、浴室から出る時は少しぬるめのあがり湯を掛けましょう。風邪をひきにくくなります。
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