新生活が始まる春。親子で楽しみですが、心配なこともたくさんあるものです。
❶集団生活に伴う感染症の
罹患
❷集団生活にうまく適応できるかどうか(発達上の心配)
この二つを考えてみましょう。
❶入園準備でもある予防接種
集団生活に入る際には、母子健康手帳をよく見て、必要な予防接種が済んでいるかどうかを確認しましょう。ワクチンで防げる病気は親の責任で防ぎましょう。
❷「かぜ」をもらう
いわゆる「かぜ」(ウイルス性上気道炎)をもらうことは、避けられません。保育施設に入園した幼児は1年に10回以上「かぜ」をひく、という調査もあります。覚悟を決めておきましょう。
とは言え、手洗い・うがい・年齢によってはマスク着用が感染症の予防に絶大な効果があることは、コロナの流行時に証明されました。ですから、外から帰ったら必ず手を洗ってうがいをすることを、基本の生活習慣として家庭で定着させましょう。
❸「かぜ」をひいてしまったら
お子さんの様子をよく見て、このまま家で様子を見ていてよさそうと判断したら、「清潔・安静・水分補給」を心がけて見守ります。「熱が高くて苦しそう」「呼吸の状態がおかしい」などの場合には小児科受診をお勧めします。
❹オンライン診療が親子の負担を減らします
小児科医療機関のホームページを見て、オンライン診療もしているところを探してみてください。
具合の悪いお子さんを連れて小児科を受診するのは、とても大変です。家にいて、画面を通じて医師の診察を受けることができる「オンライン診療」をお勧めします。オンライン診療では、全国どこの小児科にでもかかることができます。薬が出るときは、自分の使いやすい薬局を指定すれば、その薬局に小児科医が処方箋をFAXしてくれます。
❺急でも仕事を休めるように、あらかじめ職場に理解を求めておく
お子さんの具合が悪くなれば、親のどちらかが仕事を休んで家で様子を見守るのが通常でしょう。当然起きることと考えて、あらかじめ職場に「休まざるを得ないときがあるかもしれない」と伝えて、配慮をお願いしておきましょう。
病児保育は、具合の悪い子どもがまったく初めての施設に連れていかれて、親は仕事に行ってしまうので、子どもにとって大変な負担がかかる場所であることを知っておいてください。自分の家で安心してゆっくり休むことが、回復にとってなによりです。
発達上の課題が社会全体で知られるようになってきて、「うちの子は他のお子さんとうまくやって行けるかしら? 園のルールを理解して守ることができるかしら?」と心配される親御さんも増えてきました。中でも深刻な懸念は「他害」です。お友だちを噛んでしまったら、引っ掻いてしまったら、突き飛ばしてしまったら・・・。
親ができること、園にお願いすることを考えておきましょう。
❶親ができること
お子さんの心身の調子を整えることです。
睡眠は毎日同じ時間を確保できているか、睡眠の質は悪くないか、排便は順調か、皮膚のトラブルはないか、水分摂取や発汗の様子はどうかなど、よく観察して整えてあげましょう。
❷小児科を受診した方が良いこと
発達上問題があるかどうかは、2歳~6歳くらいの経過を見ていかないと正確な診断はできません。しかし、頻繁な
癇癪
や極端な多動などの症状には医療的介入が有効な場合もあります。
❸園の先生に話しておくこと
よそのお子さんとのトラブルが多そうな場合は、事前に園の先生に相談しておきましょう。先生の方でも気をつけてくれて、例えばクールダウンの部屋などを使わせてくれる場合もあるでしょう。
偏食についても伝えておきましょう。無理に食べさせても偏食は治りません。先生と親御さんとで気長に見守るしかありません。
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