2020年春からのコロナ禍以降、コロナ対策のマスク・手洗い・三密対策等により各種の感染症の流行が少なくなっており、夏かぜも同様でした。今年はどうなるでしょうね?
子どもと一緒に元気に夏を過ごしたいですね。特にこの時季、気をつけたい感染症は、“ヘルパンギーナ”“手足口病”“咽頭結膜熱(プール熱)”に代表される「夏かぜ」。ヘルパンギーナは主にコクサッキー、手足口病はコクサッキーやエンテロ、咽頭結膜熱はアデノといったウイルスによる感染症です。それぞれウイルスの中にいくつものタイプがあるため何度でもかかることがあります。
①のどや口の中を痛がる
ヘルパンギーナはのどの奥に、手足口病は口の中の広い範囲に水泡や潰瘍がありとても痛がります。咽頭結膜熱では、のどの奥が真っ赤にはれたり、扁桃腺に膿がついたりします。いずれも「のどが痛い」のですが、お話のできない子ではよだれが多くなったり、不機嫌になったりします。②手足にぶつぶつができる
これは手足口病に特徴的な症状です。ぶつぶつは、手、足、口のほかに膝やおしりにもできます。③発熱(38℃以上)する
ヘルパンギーナでは38~40℃の高熱が2~3日続きます。手足口病では熱が出ないことも高熱が出ることもあります。咽頭結膜熱では高熱が続くのが特徴で、通常4~5日、長いと1週間以上も続くことがあります。
④眼が赤い
これは咽頭結膜熱に特徴的な症状です。ひどいと眼が真っ赤になり、目やにがたくさん出ます。
⑤その他
その他の症状として、咽頭結膜熱では咳や鼻水といったかぜ症状、嘔吐、下痢、腹痛といったおなかの症状も伴うことがあります。手足口病では無菌性髄膜炎をまれに合併しますので、発熱、頭痛、嘔吐といった症状にお気をつけください。
〈食事〉
どの病気も口の中がとても痛くなるので食欲がなくなり、水分も欲しがらなくなります。そのため水分補給が最も重要。子ども用イオン飲料やジュース、スープなどを与えましょう。
食事は無理をせず、プリンやヨーグルト、アイスクリームなどのど越しの良いものを。
〈入浴〉
38度以上発熱しているときや元気がないときは入浴を避けましょう。様子を見ながら判断を。咽頭結膜熱では、ウイルスの感染力が非常に強いのでタオルの共用は避け、洗濯も別にしましょう。
ヘルパンギーナと手足口病は、熱が下がり食欲が回復すれば登園・登校できます。咽頭結膜熱は出席停止疾患なので主な症状がなくなり2日経過するまでは休みましょう。
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