健康習慣を続けてママも元気でイキイキと｜こころ・疲れ（ママの病気・健康）の教えて！ドクター

健康習慣を続けてママも元気でイキイキと

こころ・疲れママの病気・健康教えて！ドクター

（2021年冬号掲載）

ママが毎日健康で過ごすことは、お子さまにとっても大切なこと。
小児科皮膚科医の佐藤德枝先生に、ご自身の子育て経験もふまえて、実践しやすい生活習慣の工夫などアドバイスをいただきました。

無理せずできる範囲で
生活習慣を改善しよう

小さいお子さまを持つママは、自分の体調よりお子さまの体調を優先しがちです。でも、毎日の育児・家事・仕事を乗り切るためには、ママが明るく健康でいることが欠かせません。

健康維持のためには、睡眠、食事、運動などに気を配る生活習慣が大切なのは分かっていても、忙しいママにとって一度にすべてをカバーするのは大変なこと。そこで、好きなことや取り組みやすいことから工夫してみるといいでしょう。

就寝前の食事を避けたり、お子さまと体を使って一緒に遊んだりするなど、食事や運動の習慣を少しでも見直すことで、連鎖的に睡眠の質が改善されていくケースも多いものです。

ママが元気に過ごすことは家族にもいい影響をもたらします。自分はもちろん、家族のためにも、ママ自身の健康を意識して過ごしましょう。

元気をつくるための生活習慣

忙しいママでも取り組みやすい、健康を維持するポイントをご紹介。毎日の生活で、できることを少しずつ実践していきましょう。

バランスの良い食事

目覚めのスイッチが入る朝食を含め、バランスよく3 食しっかり噛んで食べることを意識しましょう。栄養バランスは1 食で無理なら3 食で考えて、スーパーのお総菜を使ってももちろんO Kです。毎日のことなので継続できる方法で。

適度な運動

適度な運動は体も温まるうえ、質のいい睡眠につながります。激しい運動でなくても、歩いて買い物に行ったり、１日１回お子さまと散歩したりするのもおすすめです。お子さまと公園に外遊びに出かけたら一緒に体を動かして。

排便習慣

毎日決まった時間の食事、適度な運動で排便の習慣をつけ、便の様子で健康状態のチェックを。便秘が続くと癖になるので、続くようなら便秘薬などで改善することも大切です。

質の良い睡眠

小さなお子さまがいる場合は特に睡眠不足になりがち。休日にまとめて寝る「寝だめ」は効果がありません。ママも疲れていたら、日中、お子さまと一緒に30分程度の昼寝をするといいですよ。

佐藤先生からのメッセージ
生活習慣を見直すほか、健康で過ごすためにはストレスを溜めないことが重要です。例えば、友だちとのおしゃべりなど、直接会えなくてもメールや電話で話をするだけでも気分転換になるはず。お子さまとの散歩で花や空など季節の変化を楽しむのもいいですね。自分なりの興味や楽しみを持ち、ささやかな喜びを感じながら日々を過ごしましょう。