歯 子どもの病気 教えて!ドクター
妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児および早産のリスクが7倍高くなることが報告されています。また、妊娠性歯肉炎や、つわりで口腔環境が悪化したママのお口を放置すると、大切なお子さまに歯周病菌や虫歯菌をうつしてしまいます。そんな事にならないように母子健康手帳に検査の欄があります。早期発見・早期治療が大切です。
親の歯のケアは、「子にうつさない予防」の他に「子自身の歯のケアに対する意識を育てる」という意味があります。虫歯菌(ミュータンス菌)は、親から子への垂直感染によるものです。少しでもリスクを減らすために、ママ・パパの歯のケアは大切なので行ってください。
ただ、防ぐことはとても難しいです。そこで「子自身の歯のケアに対する意識を育てる」ことがとても大切になります。親が毎日の歯磨きを自ら進んで行う姿はお子さまにとって良い習慣がつく一番の近道です。仕上げ磨き前の歯ブラシは、親子そろって大好きな音楽をかけながら、一曲終わるまで頑張りましょう。
また、歯医者に慣れておくことも大切です。ママ・パパの治療の姿を見せるのも大切ですが、怖がっている姿では意味がないですね。健診や母子健康手帳の母親の口腔審査の記入なら、ママ・パパの不安な様子を見せずに笑顔を見せられます。多くの市町村で無料成人健診を行っていますので、役所や地域の歯科医師会にお問い合わせください。
親の歯のケアはお子さまのため。まずはママ・パパが積極的に歯のケアに取り組み、よいお手本をみせてあげてください。
口臭の原因の殆どは、お口の中の乾燥です。特に起きてすぐのニオイは、就寝中の口呼吸が原因であることが多いです。蓄膿症も口臭の原因になりますので、鼻炎など鼻詰まりをお持ちでしたら、専門医の受診をお勧めします。
舌や口の周りの筋肉を鍛えることにより口呼吸を減らすこともできます。紙風船を膨らませたりシャボン玉を吹いて遊んだりと楽しくトレーニングしましょう。基本的に心配にはおよびませんが、気になる場合は歯科医師にご相談ください。
乳酸菌の『酸』が直接歯を溶かすことはありません。健康のため是非とって欲しいですが、含まれる糖分には虫歯リスクがあります。飲んでそのままお昼寝等は避け、できれば歯磨き。最低でもうがい、またはお水やお茶を飲むなど、お口の中に糖分が残らないように心がけてください。
虫歯は、虫歯菌が酸を産生し歯を溶かすことで生まれます。❶フッ素は歯に取り込まれ、酸に強い歯にします。❷虫歯菌の酸を産生する能力を抑えます。❸酸によって溶け始めた歯を再石灰化させ回復させることも行います。3つも効果があるんですね。
フッ素ケアにはいろいろ方法があります。歯科医院で塗布してもらえます。ご自宅でできるケア製品もあります。お子さまの年齢に合わせて選択するのが良いでしょう。洗口剤や歯磨き剤はブクブクぺが必要になります。スプレータイプは生え始めからも使用可能ですね。詳しくは歯科医院でご相談ください。
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