アレルギー 子どもの病気 教えて!ドクター
赤ちゃんは呼吸をするときにゼロゼロといいやすいですね。赤ちゃんがゼロゼロいうと、お母さまたちはぜん息になってしまったのかしら…と心配されます。でも、ゼロゼロが聞こえたからといって、それだけでぜん息というわけではありません。赤ちゃんは体が小さいので、空気の通り道である「気管支」も細く、カゼをひいたり、タンがからまったり、鼻が流れるだけでも、すぐにゼロゼロと聞こえます。この「ゼロゼロ」のことを医学用語では「喘鳴」と呼びます。
さて、気管支ぜん息とは、気管支がギュッと細くなってしまい、息を吸うことができても、息を吐くことがしにくくなる病気です。息を吐くことを「呼気」というので、ぜん息では「呼気性呼吸困難」が起こります。ぜん息と初めて診断されるのは1~2歳頃がもっとも多く、ぜん息のお子さんの80~90%は小学生になるまでに発病しています。
遺伝などによるアレルギー素因、気道の過敏性、環境因子、呼吸器感染症などが原因にあげられています。
気管支ぜん息と診断されても、毎日発作が出ているわけではありません。ここでは家庭での発作の予防や発症の予防となるポイントをお話ししたいと思います。
子どもたちは押入れにはいったり、布団の上であばれたりして遊ぶのが大好きです。こんな時はよくぜん息が悪くなります。しかし、むやみに禁止するのではなく、安心して遊べる場所を作ってみましょう。
そして、毎日こまめに掃除をしたり、ふき掃除も大切です。
発作の予防には強いからだを作ることも大切です。風邪などをひかないように、手洗い、うがいなどの感染予防や、好き嫌いなく偏らない食事、規則正しい生活などの基本的なことにも注意してください。
また、気持ちの問題も大切です。保護者のかたの明るく前向きな気持ちは子どもたちにとてもいい影響を与えます。
医療面では、予防することと急性増悪(発作)を治す治療の2種類があります。発作の時は病院でしっかりと治療し、予防につきましては副作用の少ない薬剤や漢方などもありますので、主治医の先生とよく相談して方針をたてて治療していきましょう。
最後に、気管支ぜん息の治療は一 昔前とはずいぶん変わってきました。しかし、基本的な環境整備は今まで通りとても重要です。
家族全員でよい環境で過ごせるようにすることがぜん息予防にもつながります。
みんなでがんばりましょう!!
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