皮ふ・スキンケア 子どもの病気 教えて!ドクター
赤ちゃんや幼いお子さまの肌はとてもデリケート。乾燥する冬に限らず1年中スキンケアが必要です。
毎日のお手入れの基本を、小児科医の柴田雄介先生にお聞きしました。
乳幼児の皮膚は大人よりもずっと薄くてバリア機能が未発達。現在は生後1〜2ヵ月頃からスキンケアを始めるのが常識となっています。
スキンケアの原則は肌を清潔に保ち、保湿することです。汗や排泄物の汚れはきれいに洗い流しましょう。ただし肌の健康を守る常在菌のバランスが崩れないように、入浴時に洗浄剤での洗いすぎには注意が必要です。拭くときにこするのは肌トラブルの原因になるのでやめましょう。洗ったあとはすぐに保湿。お口からの水分補給と同時に、お肌にもこまめな保湿を心がけてあげましょう。
●汗や汚れはすぐに洗う
●洗浄剤はよくすすぎ落とす
●こまめに保湿する。入浴後はなるべく5分以内に全身を保湿する
●体もお尻もお口まわりも、拭くときに絶対こすらない
洗浄剤・保湿剤ともに無香料で低刺激のものを選びましょう。
洗浄剤は皮脂を洗い落としすぎないように、なるべくおだやかな洗浄力のものが望ましいです。
保湿剤もワセリンなどシンプルな成分のものがおすすめです。他にもクリームタイプやオイルタイプなどいろいろ出ているので、お子さまの肌の状態や季節によっても使い分けてみましょう。
指に水をつけて汚れを洗い落としてから、よく濡らしたタオルで押さえるように拭いてあげるといいでしょう。洗えない場合は、濡れタオルでやさしく拭くだけでもOKです。乾いた布でこするのは止めましょう。拭いたあとは保湿を忘れずに。
赤ちゃんは汗っかき。厚着や暖房による冬あせもは珍しくありません。汗をかいたらこまめに着替えさせ、なるべく薄着を心がけて。
おむつかぶれは、おしっこやうんちが肌を刺激して起きる炎症です。ひどい場合は受診してお薬をもらいましょう。排便後はすぐにおしりを洗うこと。シャワーか、プラスチック容器などにぬるま湯を入れて汚れを洗い流します。洗ったあとはタオルで軽く押さえるように水気を取り、処方された薬を塗ってください。
1.やさしく洗って、しっかりすすぐ
お湯は少しぬるめの38℃〜40℃程度。洗浄剤はよく泡立て、のばすように肌に広げて、ていねいに洗い、しっかりすすぎ落とします。右のポイントも洗い忘れないよう注意して。
2.やさしく押さえるように水気をとる
綿100%のやわらかいタオルで、こすらず、軽く押さえるように水気を拭き取ります。
3.スキンシップをかねて、たっぷり保湿
お風呂から出たら、なるべく5分以内に全身を保湿してお肌の水分を保ちます。お口やおしりの汚れを洗ったあとも同様です。
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