皮ふ・スキンケア 子どもの病気 教えて!ドクター
紫外線の知識は最近では普及していますが、まだまだ誤解があります。
紫外線のウソ、ホント?(WHOの紫外線に関するガイドブックから)をご紹介します。
①日焼けは健康的?
太陽を浴びる事は、健康に良いことではなく、紫外線が有害である事が証明され、1998年の母子手帳から日光浴という言葉が消え外気浴になりました。紫外線対策は赤ちゃんの時から必要です。小麦色の日焼けした肌が、健康的というのは過去の話です。
②日焼け(サンタン)は日光から肌を守る証拠?
日焼けは体が紫外線による被害を防ごうとする防御反応ですが、その効果は小さく、むしろ、危険信号です。
③曇りの日は日焼け(サンタン)しない?
薄い雲の場合は紫外線の20%以上が通過します。大気中の汚れは紫外線の暴露を増加させることもあります。
④水の中では日焼け(サンバーン、サンタン)をしない?
水はわずかな紫外線しか防いでくれません。むしろ、水面の反射は紫外線の暴露をふやします。
⑤冬の紫外線は危険ではない?
一般的に冬の紫外線は弱いですが、スキー場などでの雪による反射で、紫外線は通常より2倍の暴露になります。
⑥日焼け止めを塗れば長い時間日光を浴びても大丈夫?
日焼け止めクリームは紫外線を浴びる事が避けられない時に防御効果を高める事ができますが、長時間防御はできません。
⑦日光浴の途中で定期的に休憩をとれば、日焼け(サンバーン、サンタン)は起こさない?
紫外線暴露は1日を通して蓄積されていきます。
⑧太陽の光に暑さを感じない時は日焼け(サンバーン、サンタン)は起こさない?
サンバーンは私たちが感じる事のできない紫外線によるものです。暑さを感じるのは赤外線によるもので、紫外線ではありません。
①紫外線は3月頃から増え始め、6月~7月がピークです。春先からの紫外線対策は重要です。もちろん1年中の紫外線対策は必要ですね。
②紫外線が一番多い時間帯は午前10時から午後3時ごろまでです。外出は控えましょう。
③紫外線は曇りの日でも雨の日でも、降り注いでいます。太陽が見えないからといって決して安心ではありません。
④紫外線対策には、戸外では日陰を選んで行動する。長袖、帽子、日傘などで、肌を露出しないことです。
⑤日焼け止めを使用しましょう。
肌が未成熟な子ども用には低刺激の、紫外線吸収剤無配合のノンケミカルタイプ、紫外線散乱剤がお勧めです。サンスクリーンは日常生活では、SPF15~20、PA++程度、海、山ではSPF20~40、PA++~+++を目安にしましょう。長時間戸外の場合は2~3時間ごとに汗を拭いてから、塗り直しましょう。
説明書をよく読み記載どおりに使用量をムラなく塗ることが大切です。
顔の場合は、クリーム状タイプならパール粒大1個、液状タイプなら1円玉大を手に取り少しずつ額、鼻、左右頬、顎において、全体にムラなく伸ばします。同じようにもう一度塗ってください。
外出30分前には塗るようにしましょう。保湿剤、虫よけとの併用の場合は、「保湿剤→日焼け止め→虫よけ」の順です。
入浴時に、普段使用の石鹸、ボディソープを良く泡立てて洗い流してください。
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