アレルギー 子どもの病気 教えて!ドクター
外食産業(レストラン、寿司屋、ファストフードなど)ではアレルギーの表示義務がありません。なぜ表示義務がないかというと、注文するときにお店の人に『該当食品が入っているか訊けばよい』からだといいます。
しかし、実際の現場では特定原材料として 「必ず表示しなければならない7品目(卵、乳、小麦、そばなど)」であっても間違って食べてしまう事故が多くあります。ましてや「加工食品のアレルギー表示」に定められている27品目、すべてに対応することのできる現場スタッフなど、望むことすら無理なことです。
レストランでウェイターに「これ、***入っていませんか?」と質問しても、その答えを信用しないほうが賢明です。
地域のお祭りで提供された『うどん』で『乳』のアナフィラキシーが発症した例もあります。お店の人は『うどん』につや出しのために『脱脂粉乳』が使われているなど知るよしもありませんでした。
「旅行がしたい、レストランへ行きたい」となったら、まず十分な準備をしましょう。アレルギーの程度にもよりますが、微量でも発症する可能性のある場合は事前にホテルやレストランに連絡して、アレルギー対応の有無と、理解度を確認するといいでしょう。ぴあMOOKの「食物アレルギーでも楽しくお出かけできる本」には、全国テーマパークの食物アレルギー対応が掲載されていますので参考になります。
最近では、数は限られていますが自社のホームページにアレルギー対応状況を載せている外食産業(デニーズなど)もあります。ただ、その情報も各社独自のもので決して十分なものとはいえません。これも不明な点があれば確認することです。
コンタミとは、「そのもの自体には使用していなくてもいつの間にか混入してしまうこと」を言います。『この商品は、小麦を使用した製品と同じ製造ラインで製造しています』と書いてあれば、「混入しているかもしれませんよ」ということです。外食では「うどん屋」で「卵どんぶりを盛りつけた同じ菜箸で、他の料理を盛りつける」で実際に症状が起きたこともあります。紙コップ式の飲み物自動販売機なども、いくつかのノズルがひとかたまりになっているために『乳』の混入が起きやすいので、避けた方が賢明でしょう。
ファストフード店などでは、机や子供いすにも注意が必要です。食べこぼしへの接触を防ぐために机にハンカチをひいたり、引っかけ式のいすを持参するのもいいでしょう。
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