こころ・疲れ ママの病気・健康 教えて!ドクター
寒い冬、産後ママは自分自身の体と心を、特に大切にしなければならない季節です。
出産前後のママの体は特に冷えやすいといわれています。出産という体と心の大きな変化とともに、大切な命を生みだした体は女性の体から母性の体へと変化をしています。産後は、ホルモンバランスが大きく乱れる時期。東洋医学的にも産後は冷えが入りやすいとも言われます。【冷えは「万病」のもと】という言葉がありますが、冬本番を迎える前に体を冷やさないよう、今からできることを少しずつ取り入れていきましょう
寒くなってくると体が縮こまり、呼吸も浅くなりがちです。それは心の面にも影響を及ぼします。ぽかぽかと暖かいときに感じなかったことが、寒くなり呼吸が浅くなると、何となく不安定になったり、心細さも増したりします。そんなときは、意識的にご自身の心と体に向き合うようにしてみましょう
具体的にできる冬の体の整え方は色々ありますが、特に意識してほしいことは「巡り(血液循環をよくすること)」を整えること、そしてぽかぽかとママ自身が「心地よい」こと。本に書いてあったから! ネットで流行っているから!と何でも実践するのではなく、自分自身が「心地よく」感じられるかが最も大切です。簡単でいつでもできることとして、「衣・食・住」で自分らしく温められるものを取り入れてみてください。
「衣」で言えば、冬は温かく衣類を着たいですが、何枚も着ればいいというものではありません。まずは「首」とつく部位「手首、足首、首」を冷やさないようにしましょう。この季節、下半身を温めるために、産後ママにはレッグウォーマーがお勧めです。素材も心地よい天然素材のものが良いでしょう。
「食」には季節の〝旬〞の食材を取り入れましょう。その時期に、土地で実ったものを温かくいただくことを意識するだけでも違います。また、根菜など体の温まる食材をとったり、冷たい飲み物をさけて温かいお茶を飲むようにしましょう
「住」は厚手のカーテンに替えたり、暖房器具を出したり、温かく心地良く過ごせる環境を整えることが大切です。室内での育児生活は決まった動きが多いので、時には散歩もいいですね。
ママの体を整え、心の安定が何よりも大切な時期です。ママの心からの笑顔が最も大切。もし笑顔になれない時は周りのサポートも受けながら心地よく過ごしてください。
女性の大半が「冷え症」なのはよりも筋肉量が少なく水分男性量が多いことも影響しています。色々な温活グッズで温めることも大切ですが、少し筋力アップするようなストレッチ、体操なども取り入れてみてください。スクワットなど場所を取らず短時間でも効果的に下半身の筋力アップに繋がります。体を動かしてみることで、内側からぽかぽかしてきますよ。
また食事についても体が温まる食材を意識的に食卓に取り入れてみてください。特に生姜やニンニクなどは効果的です。また自分だけのために温かいものを作ることは、ママにとって後回しになっているかもしれませんが、家族全員がぽかぽかになるようにと思いを込めてトライしてみてはいかがでしょうか。
産後ママの中には、腰痛にお悩みの方が多いと思います。特に寒くなってきて「ぎっくり腰」になってしまった! なんて声を耳にしませんか? 冷えの影響もあって腰を痛める人が増えています。予防のために普段から腰を冷やさない服装を。またご家族にお子さんを観てもらっているときに、ゆっくりお風呂に入ってください。自分のために心地よく使えそうな入浴剤などを用意してゆっくり「湯船」に浸かり、ゆったりとした入浴時間の確保を。
またストレッチ体操もおすすめです。仰向けに寝て膝を立て左右にたおす。これだけでも腰回りの筋肉がほぐれてきます。忙しい日々ですが、少しでもご自身のために時間を取るようにしてくださいね。
寒くなってきてお通じの調子がまいち…という方もいると思いまいす。赤ちゃんのお世話でトイレに行く機会を逃し便秘になる人も。便秘解消には水分を多めにとり、食物繊維が豊富な食事にするなど食事を見直し、おなかを温めましょう。おなかを温めるのに柔らかい素材の湯たんぽなどが、とても使いやすいのでぜひ活用してみてください。また運動不足が便秘に影響するとも言われます。散歩など全身を動かす運動もいいですね。
トイレに入ってからなかなか出なくて苦しむ、という方に、ぜひおすすめなツボがあります。親指と人差し指の付け根の骨が交わるところの内側にある「合谷(ごうこく)」というツボです。用を足しているときに押しながら行うとスムーズになるとも言われています。全身の疲れにもお勧めのツボです。
出産直後のママの多くが「ぢ」でお悩みかもしれませんね。本当に大変な妊娠出産でしたね。お尻が痛いと赤ちゃんのお世話も大変です。柔らかく座れるものを用意することや、温かい服やカイロなどを身に着けて冷えを防ぐこと。特に下半身を温かくしてあげることが大切です。
一番大切なことは「便秘」をしないこと。便秘をすると患部に一番負担をかけてしまいます。右の便秘の項目もご覧になって取り入れてみてください。授乳などで座り続けてことが多ければ、時には横にいるて添い寝で授乳をしても大丈なっ夫です。生活しているなかで支障があるときは、早めに肛門科や外科の受診をお勧めします。
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