皮ふ・スキンケア 子どもの病気 教えて!ドクター
私たちの肌は皮膚の表面にある角層という部分と分泌される皮脂によって外からの刺激や汚れの侵入などを防いでいます。この角層は大人でも0.1㎜以下と大変薄いのですが、赤ちゃんはさらに薄く、皮脂の分泌が少ないのでバリア機能が弱く、刺激を受けやすく、汚れが侵入しやすいのです。汚れはとにかく早く、しっかり取り除くこと。弱酸性で低刺激の洗浄料を選び、よく泡立てて手で包み込むように洗います。顔も汚れやすいので洗顔料で洗いましょう。1歳を過ぎれば、綿などやさしい素材のやわらかなタオルに泡をつけて洗います。肌を傷めてしまうので、決してゴシゴシこすらないように。ナイロンタオルやスポンジも厳禁です。
また、汗やうんち、おしっこの汚れも刺激となります。夏は暑いうえ、赤ちゃんは汗っかきで、ムレやすいオムツもしているので、こまめに着替え、オムツ替えを行い、汗や汚れがひどい時はシャワーなどで洗い流してください。
キレイに洗った後は、水分をしっかり拭き取ります。水分が残っていると蒸発する際、皮膚の水分も一緒に逃げてしまうからです。拭き取りもゴシゴシはNG。洗いざらしのタオルもゴワゴワして肌を傷つけるので、やわらかいタオルで全身を包み、そっと押すようにして水分を吸収させていきます。
汗や口のまわりのよだれ、汚れを乾いたガーゼで拭くママが多いのですが、ガーゼは繊維が粗く、摩擦が強いので使わないで。やわらかいタオルを水で絞ってから、やさしく拭くようにしましょう。
最後にもっとも肝心なことが保湿です。顔や体を洗った時に必要な皮脂も落ちるので、しっかり補います。赤ちゃんの肌は夏でも乾燥しやすさは変わりません。また、お風呂上がりや夜だけでなく、口のまわりやおしりを拭いた後も必ず保湿をしてください。
保湿剤は赤ちゃんの肌に合うものはもちろん、毎日のことなのでママの使いやすさも大切。試供品を試す、医師に相談するなどして、ぴったりなものをみつけましょう。
●あせも
汗をかいたらすぐに濡れたタオルで拭く、シャワーなどで流すこと。また赤ちゃんは体温が高く、汗っかきなので、冷房は大人がやや涼しく感じる温度に設定。衣服は大人より1枚少なめにするなど汗をかかせない配慮も大切です。
●日焼け
屋外に出る、車での移動など、とにかく日差しに当たる時は、必ず日焼け止めを塗り、帽子、長袖、日よけなどで肌を露出しないこと。日差しが強い午前10時~午後2時の外出はなるべく避けます。
●虫刺され
患部を洗浄剤できれいに洗い、かゆがる時は冷たいタオルで冷やします。虫刺され用の薬を常備し、外出時は低刺激の虫よけを使ってもよいでしょう。虫によって異なりますが、赤ちゃんは反応が強く出るので、大きく腫れるなどの場合は病院を受診してください。
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