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「おねしょ」と「夜尿症の治療」ー悩まず、苦しまず、まずは相談をー

夜泣き・夜尿症 子どもの病気 教えて!ドクター

(2012年 秋号 掲載)

「夜尿症」の親子の悩み、苦しみ 

夜尿症は命に関わる病気でないため、一般の方には「たかが夜尿症」でしょうが、夜尿症の親子は「されど夜尿症」で密かに悩み苦しみます。
重症の病気ならば同情も感じられるでしょうが、「夜尿症」は他人に深刻さを理解してもらえません。
「いずれはなくなる」と言われても、キャンプ、合宿、自然学校そして修学旅行と宿泊行事が増える中、予定日が近づけば楽しい思い出にならないと、参加を悩む日々となります。

生理現象の「おねしょ」と
病気の「夜尿症」 

「おねしょ(寝小便)」は、睡眠中の知らないうちにおむつやパンツに「おしっこ」をもらすことで、5歳未満までの生理現象で病気ではありません。
赤ちゃんは尿をためる膀胱という袋が小さく、夜も昼も同じ間隔でおしっこをしますが、2歳頃から、膀胱にためられる量が増え、寝ると尿量を減らす抗利尿ホルモンで尿量も減り、年々「おねしょ」をしなくなります。

しかし、5歳を超えて週3回以上、夜の睡眠中におもらしをしますと「夜尿症」という病気です。昼の起きている時に無意識におもらしするのを「尿失禁症(昼間遺尿症)」と言います。夜と昼の両方でおもらしする場合もあります。

「夜尿症」は小学入学後から相談

夜尿症は5歳で20%、小学1年で15%とまれではありません。小学校高学年には5%前後となります(図)。

●図:夜尿症の自然史

夜尿は小学入学頃か、宿泊行事が近づくと外来に相談に来られますが、小学入学後から相談されるとよいでしょう。
中学生には、ほとんどなくなりますが、成人になってもみられる場合がまれにあります(0.1〜0.3%)。

なぜ「夜尿症」になるの?
治した方がいいの?

夜尿症の原因は3つあり、

⑴夜中の尿量が多い(夜の尿量を減らす抗利尿ホルモン不足)
⑵夜中の膀胱容量が増えない
⑶睡眠リズムの問題

1つの場合と、複数が混在する場合があります。まれに発達障害や膀胱周辺の先天性異常があります。
治る時期は、個人差がありますが、放置の場合は中学生頃が多いです。治るまでに長期間かかり、子どもが自信をなくしたり、ストレスを感じたりしますので早目に相談ください。
夜尿症は治っていれば、大人になって問題になりません。坂本龍馬やノーベル物理学賞のアインシュタインも夜尿症でした。

服部益治先生

兵庫医科大学特別招聘教授、医療福祉センターさくら院長。日本小児科学会専門医、日本腎臓学会専門医、兵庫県小児科医会顧問ほか。専門は、小児科全般、腎臓病、夜尿症、予防接種、傷害予防など。次世代を託す子ども達に夢大きく心豊かに育ってもらうため活動中。

服部益治

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