禁煙 ママの病気・健康 教えて!ドクター
バリアフリーが、「段差などの障害物が存在しない」ことを意味するように、タバコフリーとは「タバコが存在しない」ことです。家庭内や自家用車内のタバコはもちろん、灰皿やライターも片付けましょう。禁煙が困難な方は、薬局や禁煙外来で相談してください。
タバコフリーの環境は、お子さまの人生にとって、どんな高価な物よりも、素晴らしいプレゼントになることでしょう。
周囲の人々が吸わされるタバコの副流煙は、喫煙者が吸い込む主流煙より更に有毒で、アンモニアが4₆倍、一酸化炭素は4.7倍、タールは3.4倍、ニコチンは2.8倍も含まれています。
ベランダなど屋外喫煙(いわゆるホタル族)でも、喫煙者の息や、衣服や髪についた残留タバコ成分が、家族や周囲に健康被害をもたらします。
分煙レストランは、オシッコができるレーンがあるプールと同じです。空気や水は繋がっているので、分煙は無効です。「禁煙スタイル」というホームページで、全国の完全禁煙レストランを確認し、利用しましょう。空気清浄機はタバコ煙の96%を占めるガス成分を素通りさせ、受動喫煙対策には失格です。
大人のタバコは、子どもの受動喫煙被害を引き起こし、気管支喘息・気管支炎・中耳炎・歯肉着色・アトピー性皮膚炎などの原因となり、乳幼児突然死症候群のリスクも上昇します。
子どもの誤嚥事故のトップは、タバコの吸い殻です。また、子どもだけで留守番中に発生した火事の多くが、ライターの火遊びです。親が喫煙者でなければライターもなく、悲劇も起こらなかったと思われます。
また(グラフ③)、妻の再喫煙率は夫が禁煙を持続の場合は10%以下で、夫が喫煙の場合の55%と比べ明らかに低く、夫の禁煙の重要性が示されました。西宮市保健所では、妻の妊娠をきっかけに夫の禁煙導入率を上げる取組みを、休日の両親対象の子育てセミナーで行っています。
また、喫煙家庭に育った子どもは、喫煙者になる可能性が高いことも知られています。21世紀の子どもたちは、タバコフリーの環境で育てたいものです。
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