発達障がい 子どもの病気 教えて!ドクター
子どもにテレビやビデオがすべて悪いとは思いません。時には良いですし、役に立つこともあります。でも気になること、それは親子のかかわり方です。
最近では、授乳中にテレビがついていることが80%とのデータがあります。メールを打ちながら授乳しているお母さんも目につきます。おっぱいを飲んでいる赤ちゃんが、ふと顔を上げたときに、お母さんが他所を向いているのでは、赤ちゃんはがっかりしてしまいます。
子どもは、親やきょうだいや友だちとの触れ合いを求めています。一緒に遊ぶことを求めています。ひとりでおとなしいからとか、一緒に遊ぶのが大変だからとかで、テレビ、ビデオや携帯用ゲーム機でばかり遊ばせていると、子どもとのかかわり方が希薄になってしまいます。
一緒に本を読んだり、一緒に走ったり、一緒におもちゃで遊んだりすること(時にはおもちゃの取り合いや、けんかをすることもありますが)、それが心の発育の栄養になるのです。
絵本を読んであげると、子どもは、色々と想像しながら聞いています。テレビやビデオは一方的ですので想像することがありません。テレビに向かって話しかけても、反応がありません。会話はあくまで自分が話をして、相手がそれに反応することで会話が成り立つのです。
また、ゲーム機はゲームの中で人が死んでも、リセットボタンを押すと、また生きてその人が出てきます。このように想像力が育たないまま青少年になると、ささいなことでキレやすくなるといわれています。
けんかをすることで殴られたときの痛みが分かりますし、泣いたりすることで、悔しさも生まれます。このことが相手を思いやる気持ちになるのです。
①2歳までのテレビ、ビデオの視聴は控えましょう。
②授乳中、食事中のビデオ、テレビの視聴は止めましょう。
③すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安としましょう。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。
④子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パソコンを置かないようにしましょう。
⑤保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。
この発表の後でノーテレビデーの試みが色々とされています。その結果、テレビが無くても、子どもは元気に遊んだが、親の方が禁断症状になってしまったとの報告が多くありました。メディアとのかかわり方は、親自身がよく考えて欲しいと思っています。
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