事故・ケガ 子どもの病気 教えて!ドクター
赤ちゃんはなんでも口に運ぶものなので、要注意。特につかまり立ちが出来始めたころはテーブルの上のものを口に運んで、誤って飲み込んでしまう事故が多く発生します。タバコの誤飲事故は絶対に起さないようにしてください。タバコの約3分の2が致死量です。2cm以上飲み込んだ時はすぐ病院へ。
対処法対処法の基本は、吐かせることです。ただし、①吐かせてはいけないもの(酸性やアルカリ性のため食道にやけどをつくるものや、気管に入って肺を傷害するもの)や、②牛乳を飲ませないもの(衣料用防虫剤や有機塩素系防虫剤など、脂肪に溶けやすいため吸収が早まるもの)がありますので注意してください。牛乳は、クレゾール、逆性石鹸、合成洗剤、漂白剤などの誤飲の場合、吸収を遅らせるために飲ませます。意識混濁があるときも、窒息をしたり、吐いたものが気管に入って危険なため吐かせてはいけません。
(財)日本中毒情報センターの中毒110番でも、適切に処置するために必要な情報提供を受けられます。
乳幼児は菓子や玩具などをくわえながら泣いたり、走ったり、転倒したり、常に窒息事故の危険にさらされています。ものを食べているときも、咀嚼は不十分で、固形物をそのまま誤嚥する可能性もあります。直径約3cmまで(大人のOKサインをした時の人差し指と親指でできる輪の直径程度)のもの、特に、ピーナッツなどの誤嚥に要注意です。3歳までは与えない様にしてください。
対処法
何をどこにつまらせたか、意識はあるか判断し、まずは、吐かせます。つまらしたものをとろうと、むやみに指を奥まで入れないでください。逆に奥に押し込んでしまう可能性があります。
乳幼児の場合、ひざの上に逆さにおいて、背中をたたき吐かせます。(図1)
年長児では、ハイムリッヒ法をします。(乳幼児は、腹部臓器の損傷の恐れがあり行いません。)子どもの後ろに立ち、両腕を子どもの脇の下からおなかに回し、片方の手の拳の親指の側をおへそのすぐ上あたりにおき、もう片方の手で、その拳を握り、上方へ一気に持ち上げます。この際、胸郭には触れないようにします。窒息で意識がなくなれば、ハイムリッヒ法をして、人工呼吸も行います。(図2)
中毒110番・電話サービス
(財)日本中毒情報センター
■大阪中毒110番(365日 24時間対応)
一般市民専用電話:072-727-2499
■つくば中毒110番(365日 9時〜21時対応)
一般市民専用電話:029-852-9999
※情報提供料は無料。ただし医療機関の方からお問い合わせは、有料(1件につき2,000円)となります。
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