けいれん 子どもの病気 教えて!ドクター
6ヶ月から6歳くらいまでの乳幼児が、発熱と共に意識を喪失し、全身性けいれんを起こします。筋緊張が高まり、口角や手足はリズミカルにピクピクします。呼吸抑制が強いと口唇が紫色(チアノーゼ)に。
意識のない間は『異物を気管に詰める誤嚥』に注意!右側を下にして横向きに寝かせ、口腔内の食べ物などは素早く除去。衣服はゆるめて呼吸を楽に!5〜10分で止まるので、慌てずに止まってから受診。長引く場合、顔色が良くない場合は救急車を。
「急激な体温上昇」による脳細胞の過剰興奮。けいれん後に発熱に気づかれることも!必ずしも高熱が原因ではありません。発熱後24時間は要注意。前兆は「急に元気がなくなる」「横になろうとする」など。
座薬(ジアゼパム座薬)を8時間毎に2回使用。24時間有効で予防効果は80%。既に起こした時も、すぐ使ってけいれんの遷延(長引くこと)と再燃(再びおこること)を阻止。
発熱は病原体の増殖を抑え、免疫の成立を促進。「寝むれる・飲める・機嫌が悪くない」は我慢できている証拠!「頭を冷やす」「厚着をしない」「部屋を暖め過ぎない」で待機。
「眠れない・飲めない・機嫌が悪い」場合のみ解熱剤。下げ幅は1℃まで!下げ過ぎの反動による体温急上昇で熱性けいれんも。まず、半量を使って30分程度観察、効果がない時は残り半量を追加。
突発性発疹症・麻疹・ヘルパンギーナ・プール熱・インフルエンザなどで体温は急上昇。ワクチンは熱性けいれん予防にも!
通常の風邪でも「鼻づまりや口呼吸で病原体が大量に侵入」「口呼吸で空気を飲み込んで便秘」「腸からの病原体排除の遅延」で体温は急上昇!
「蒸しタオル等で鼻づまりを軽減」「食事は控えて水分を少量ずつ頻回に」「午前中に排便」「乳児は綿棒刺激で排便促進」が大切。
『病原体の侵入を最小限に、排除は最大限に』=体温の急上昇回避が熱性けいれんの根本的予防です。
できなくなる予防接種はありません。ワクチンの副反応としての発熱にもジアゼパム座薬で対処!
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