感染症 子どもの病気 教えて!ドクター
これからだんだん暑くなりお子さんの風邪もいろいろな種類の風邪が流行ってきます。
一般に夏かぜと呼ばれる病気の原因はウイルス感染が主です。感染症にもいろいろありますが、どのウイルスも感染は飛沫による経気道感染により、かなりの伝染力があります。潜伏期間は3〜7日間です。
突然の発熱、のどの痛み、頭痛、食欲不振をともない、唾液過多、指を口の中に入れるしぐさをして、時々吐き気や嘔吐、また首や胸や腹部や四肢の痛みを訴えます。
特にヘルパンギーナの時は、口の中の粘膜、ノドチンコの上の粘膜に発赤をともなう小水疱がたくさん出来てつぶれて、口内炎となり痛みを強く訴えることが多くあります。数日から7日間程度で治ることが多く、その間、水分や食べ物の経口摂取が困難になることが時に認められます。おおかたの子どもさんは、発熱や咽頭痛が克服されれば快方に向かいます。
手足が暖かくなっていて機嫌が悪い時は、体を冷やしてあげましょう。また解熱剤や痛みを抑える薬や、トローチやのど飴などの対症療法が良いでしょう。脱水や摂食障害の時は、輸液をすることもあります。食べ物は、スープやプリンやゼリー、アイスなどの、のどごしが良いものが良いでしょう。
また咽頭結膜熱(プール熱)では点眼薬の投与も良いでしょう。水分摂取と食事がとれていれば、よほど免疫力が落ちていないかぎり悪化しません。
予防法としては、うがいと手洗いをかかさない事、十分な睡眠をとり栄養をつけて免疫力をたかめる事、そしてエアコンのつけすぎや冷たい物のとりすぎに注意しましょう。
様子を見ていて発熱したら、かかりつけの小児科の先生にご相談受診してみてください。やさしい小児科の先生が待ってくれているはずですよ。
●コクサッキーA・B群感染症
ヘルパンギーナ、手足口病、流行性筋痛症+胸痛発作+無菌性骨髄炎の症状がみられる事が多いです。
●エコーウイルス感染症
発熱+発疹+無菌性髄膜炎の症状がみられる事が多いです。
●エンテロウイルス感染症
急性出血性結膜炎の症状がみられます。
●アデノウイルス感染症
乳児期後半より1歳を中心に幼児期に高発し、熱性咽頭炎で特徴的な病像は、咽頭結膜熱(プール熱)です。
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